30分のミニ講義を聴講しよう!もしも1/1000兆の超小人になったら?

「ミクロの決死圏」というSF映画では、難病患者を治療するために、医師たちが1ミリに「縮小」されて人体に入ります。現実ではありえない? いや、実は1/1000兆の超ミクロになる方法があるのです。そうしたら、世界はどんなふうに見えるのでしょうか?

原子核と会話できる?
超伝導に革命!
量子コンピュータも夢じゃない!
もしも1/1000兆の超小人になったら?
受講した高校生のコメント

先生からのメッセージ

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たまに英語が苦手だからという理由で理系を選ぶ人もいますが、実は英語の能力は理系の学生にこそ必要なものです。パソコンを使えなければ理系の学生としてやっていけないのと同じくらい、英語ができなければ理系の道を歩んでいくのは難しいでしょう。 大学に進学してから、あるいは卒業して就職してから英語が必要になるのは、むしろ文系よりも理系の分野なのです。私の研究室では、欧米の研究室との交流などを通じて、多角的に英語の勉強もできます。世界に羽ばたくあなたの活躍を待っています。

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超小人になって物質の中に潜入!電気抵抗ゼロの「超伝導」は、リニアモーター・カーとして実用化目前です。ハイブリッド車には強力な「磁石」が搭載されています。このような性能をさらに向上させるためには、その「からくり」を明らかにする必要があります。 多くの場合、「特定の」原子が張本人となって、このような不思議な現象を引き起こしています。ですから、映画『ミクロの決死圏』のように物質の中に潜入し、物質を構成する原子たちの奥深くにいる「原子核」(=超小人)の視点に立って、「超伝導や磁性の張本人を特定すること」が極めて有力な手段なのです。超小人が住む世界の不思議通常、波と粒子はまったく別ものですが、超小人が住んでいるミクロな世界では、波と粒子は常に表裏一体です。この二重性ゆえに、1つの粒子が複数の場所に同時に存在したり、遠く離れた粒子同士が瞬時に情報を伝え合ったりします。このような不思議な世界の特性を利用して、現在の性能をはるかにしのぐ超高速の「量子コンピュータ」を開発する試みが世界中でなされています。超小人は「分身の術」を使う?複雑な迷路の出口を探し出す手順をイメージしてください。現在のコンピュータは、可能な経路を逐一探りながらゴールをめざします。現在のコンピュータが人間よりも早く答えを見つけるのは、個々の経路を探る時間が圧倒的に人間よりも短いためです。しかし、探索すべき経路の数が膨大になると、さすがのコンピュータも正しい経路を見つけるのに千年、万年、それ以上の時間を要します。これを解決するには、「ガチ」の粒子として逐一経路を探るのを諦めて、迷路の入り口で「分身」(=波と粒子の二面性を発揮)し、「同時に」経路を探ればいいのです。これを「並列処理」と呼びます。これが「量子コンピュータ」の原理です。 現在のコンピュータは膨大な電力消費も大きな問題ですが、量子コンピュータは、「超高速」と「並列処理」ゆえに「省エネ・コンピュータ」でもあるのです。

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たまに英語が苦手だからという理由で理系を選ぶ人もいますが、実は英語の能力は理系の学生にこそ必要なものです。パソコンを使えなければ理系の学生としてやっていけないのと同じくらい、英語ができなければ理系の道を歩んでいくのは難しいでしょう。 大学に進学してから、あるいは卒業して就職してから英語が必要になるのは、むしろ文系よりも理系の分野なのです。私の研究室では、欧米の研究室との交流などを通じて、多角的に英語の勉強もできます。世界に羽ばたくあなたの活躍を待っています。

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