白鴎大学 教育学部発達科学科 准教授 森 好紳 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!教師の視点から考える小学校英語教育
皆さんは楽しく小学校英語教育を受けてきたでしょう。ただ、その裏側では、先生方がねらいを持って活動を計画し、実施していたと思います。これまで経験してきた「学習者」の視点を切り替えて、「教師」の視点から小学校英語教育について改めて考えましょう。
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先生からのメッセージ
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英語教育の早期化新学習指導要領により、従来は小学校高学年で行われていた外国語活動が中学年に前倒しされ、高学年では教科として外国語科が実施されます。しかし、英語教育が早期化したからといって、これまで中学生に教えていた内容や方法を、そのまま小学生に当てはめればいいとは限らず、子どもの発達段階に合わせた指導が必要になります。例えば、小学生は中学生と異なり、物事の細部を分析的にとらえるより、全体としてとらえる傾向にあります。また、視覚や聴覚を刺激したり、体を動かしたりするなど、体験的に学んでもらうことが有効だと考えられます。単語の理解≠まとまりのある話の理解外国語を学ぶとき、単語一つひとつは理解できても、話の全体像を理解できなければ、コミュニケーションに支障をきたす場合もあります。まとまりのある話を理解するためには、一つひとつの単語の意味を理解した上で、それらをつなげて話の流れを理解する能力が必要です。このように、第二言語学習者の頭の中でどのようなプロセスが起きているのかを分析し、それを基にどうすれば適切な指導ができるかを考えるのが、「教育言語学」という学問です。「活動の目的」を明確にする教育言語学は「応用言語学」と呼ばれる領域の一つで、関連領域の知見も活用しながら、言語学の知見を教育に応用する分野です。例えば、言語学で得られた知見に、認知科学や心理学などの知見を組み合わせて、第二言語習得に生かしていきます。言語の習得状況を研究する方法としては、ペーパーテストだけでなく、英語を処理する際の時間を計る、視線の動きを分析する、脳波を調べるなど、さまざまな手法が使われます。 こうした調査から、英語教育の現場に役立つ示唆を導き出すことが期待されます。例えば、まとまりのある話の概要を把握してもらう場合、細部だけでなく全体に目を向けさせることが大切です。そのためには、「あとで話の内容を友だちに伝えられるようにしましょう」と指導するなど、「活動の目的」を明確にすることが大切です。先生からのメッセージ
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