愛知教育大学 教育学部教育科学系 生活科教育講座 教授 加納 誠司 先生
30分のミニ講義を聴講しよう!教師に必要な資質って何? それは愛です!
教育という仕事の魅力や可能性について、実際の授業の場面や子どもの姿を示して解説します。その上で質の高い授業や学級づくりを形成する教師の見えない資質やセンスとは何なのかを問います。行き着いた答えは、教師が子ども一人ひとりに寄せる「愛」でした。
小学校の生活科授業での経験
教師という職業の魅力
教師に必要な資質って何? それは愛です!
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう多彩な学力を育み、自立をうながす、すごい教科って?
教科書のない「生活科」平成4年から導入された、小学校1・2年生の「生活科」は、理科・社会の分野にこだわらず、子どもの興味や関心に合わせて、自主的に学び、体験させ、考える力を育むことが大切だとされています。ほかの教科のように教科書や、これを学ばなければならないという規則がなく、教員のアイデアと工夫が試される授業といえます。ですから、教員は子どもをしっかり見つめ、「子どもが今、何を考え、何に興味を持っているか」「今日の授業は次回にどうつながっていくのか」などを考えなければならないのです。大根を育てて、パーティーや販売を体験子どもの関心に合わせることで、生活科の学びはどんどん発展していきます。例えば、ある学級で大根を育てたら、その大根を使って「おでんパーティー」を開くアイデアが生まれました。すると大根だけでは物足りないので、大根を売って具材を買おうという話になり、大根を売るためのチラシを自分たちでつくり、「私たちが、がんばって育てたんだ」と、自分自身の成長に気づくきっかけになったのです。それは自立への一歩です。 さらに内容によっては、自分の思いを言葉にして発表したり、歌やダンスで表現したりすることもあるでしょう。生活科は、国語・算数・音楽・体育・図工・家庭科など、あらゆる教科と結びついているのです。生活科の学びで、学力がアップする!いろいろな学力を必要とする生活科を学ぶことで、学力面での効果もあるのではないかと言われています。一時、日本では高校生の学力低下が心配されていましたが、最近の調査によるとV字回復を果たしています。調べてみると、学力がアップしたのは、小学生の時に生活科と総合的学習を学んだ生徒たちだったのです。 子どもが自分のやりたいことを実現し、自分の良いところを発見する生活科は、教育の礎になる教科です。教員には、学びの主体者である子どもに寄りそって、子どもの目線で授業をつくり上げていくことが求められています。先生からのメッセージ
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