九州大学 法学部 教授 小島 立 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!「ファッション」と法~流行の作られ方
現代では、あらゆる社会現象に「ファッション」の要素が見られます。人はなぜ「流行に乗っている」と見られたいのか、「流行の波」はどう作られるのか、「模倣」は悪なのか、ファッションに関する知的財産権はどう守られるべきか、といった問題を考えます。
希少な資源としてのファッション
ブランドと知的財産法
ファッションから法を考える
「ファッション」と法~流行の作られ方
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみようスターミュージシャン誕生の陰に著作権あり
音楽の良さは実演で伝わる好きな歌手やバンドのCDを買ったり、ライブに出かけたりする人もいるでしょう。音楽家の活動のため、法律にはどのような支援ができるでしょうか? 音楽などの文化的表現を楽しむには、それを「生み出す者(クリエイター)」と、「世の中に送り届ける者(メディア)」が不可欠です。その環境を作る上で、メディアとしての実演(パフォーマンス)は重要です。実演をともなわず楽譜だけで、曲のメッセージや素晴らしさを感じられる人は多くはないからです。先行投資でスターを育成著作権法は実演家に「実演家の権利」を与えています。この権利は、実演家が演奏を録音してCDなどを制作して販売したり、テレビやラジオなどマスメディアを通して聴き手に曲を届けたりする行為に関係します。 もっとも、実演家だけでこのような活動を行うことは難しいはずです。多くの場合、芸能プロダクションやレコード会社、広告代理店などの組織が、資金や技術、アイデアなどを提供して彼らの活動をサポートします。組織は支援と引き換えに「実演家の権利」の全部または一部を実演家から譲り受けることが多いです。組織としては将来有望と思う実演家に「先行投資」をして、そこからスターが生まれれば、ブレイク後に投資を回収したいと思うはずであり、権利の譲渡はそれを確実にする機能を果たしているのです。著作権法だけでは不十分物理的に消えてしまう一期一会のライブ(生演奏)に関わる実演家を著作権がサポートすることはかなり難しいといえます。「実演家の権利」は、実演を記録(複製)し、主にマスメディアを通じてそれを世の中に広めることに関係しているからです。ですから、ライブの実演を主体に活動するアーティストへの支援は著作権だけでは不十分です。例えば地域のオーケストラを支えるには、団体に対する支援に加え、彼らが活動するコンサートホールなど、活動の場に対しての支援も必要になります。多彩な文化的表現を楽しむ環境を作るためには、さまざまな文化政策の組み合わせが求められるのです。先生からのメッセージ
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