桃山学院大学 経営学部経営学科 教授 辻本 法子 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!マーケティング戦略入門 アイドルのヒミツ
企業が自社の商品やサービスを消費者に買ってもらうためには、ライバルと比べてより魅力的で、独自性があることが求められます。では魅力を伝えるために、企業は消費者に対してどのようなマーケティング・コミュニケーションをおこなっているのでしょうか?
マーケティング戦略の体系
競争地位別戦略
商品広告の差別化
マーケティング戦略入門 アイドルのヒミツ
先生からのメッセージ
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広告は、企業とあなたのコミュニケーションツール数多くのお菓子から1つ買うなら、何を選びますか? 企業は他社と競争するために「マーケティング戦略」の理論や手法を使っています。重要な目的は、市場で自社が 「唯一無二」の存在になることです。そのための戦略の1つが広告・販促戦略です。企業はテレビCMやポスターなどで消費者とコミュニケーションし、「この会社の、このお菓子を買いたい!」と思ってもらえるよう訴えかけているのです。リーダー企業とチャレンジャー企業の戦い競争地位別戦略では、最大シェアや最大利益を獲得している企業を「リーダー」、それに次ぐ地位の企業を「チャレンジャー」に分類します。その地位によってマーケティング戦略の目的も異なり、リーダーは現状維持と名声・イメージの獲得、チャレンジャーはリーダーとの差別化を図りシェアを奪うことをめざします。 例えば、お菓子業界の2015年の状況を分析すると、リーダーが「明治」、チャレンジャーは「グリコ」と位置づけられ、商品広告には、明治が「嵐」、グリコは「三代目J Soul Brothers」を起用しています。どのような考えで、彼らを選んだのでしょうか?競争の根底には 「マーケティング戦略」あり!アーティスト業界では、ライブ動員数と、CDなどのセールス状況からリーダーは嵐、チャレンジャーは三代目JSBに該当します。ということは、それぞれの業界で同じ位置づけの企業とタレントがタッグを組んで、販促活動を行っているのです。同様の広告はほかでも見られ、「JAL」「キリン」は嵐、「ANA」「サントリー」が三代目JSBを起用しています。つまり、企業は「マーケティング戦略」に基づいて自社の地位を認識し、その地位を象徴するタレントを意図的に活用し、ライバル企業と競争していると考えることができるのです。 広告に起用されるタレントは変わっていきますが、なぜそのタレントを起用したのかを考えることで、その企業のマーケティング戦略の一面が見えてきます。先生からのメッセージ
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