札幌学院大学 経済経営学部経営学科 准教授 坂口 勝幸 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!簿記の守備範囲は広い!簿記がわかれば経営が見える
「簿記=商売」「簿記=誰かが出来れば良い」「簿記=資格取得」と考えるのはかなり断片的な解釈です。ましてや「簿記=数学のよう」というのは誤解に近い。簿記は財産の動きを、記録・計算・整理すること。みんなが出来るのが理想なのです。
高校時代にこの学問を追求したいと感じた瞬間はありましたか?
この学問を究めるのに向いているのはどんな人ですか?
ズバリ、この学問を究めてどんな幸せが得られますか?
簿記の守備範囲は広い!簿記がわかれば経営が見える
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう会社の「帳簿」は、野球の「スコアブック」です!
帳簿を見れば企業がわかる簿記は企業経営には欠かせない技能であり、難しいというイメージが強いようです。しかし簡単に言えば、簿記とはルールに沿って取引を帳簿に記録することなので、お小遣い帳をつけるイメージからスタートできます。 帳簿は野球のスコアブックと同じだと考えてください。野球では、三振やホームラン、ヒットやダブルプレーなどをスコアブックに記録します。スコアブックを見れば試合がどういう攻撃や守備の流れで進んだのかわかり、監督はそれを見て分析し、戦略を立てます。帳簿はまさに、会社のスコアブックなのです。帳簿を見れば、その会社の経営が見えてきます。簿記の知識は就活や仕事にも役立つ簿記がスコアブックなら、会計はそのスコアを生かす仕事です。簿記で作られるのが一定のルールに沿った「会計帳簿」です。これが元になり、会計となります。つまり、会計は簿記を生かす文法であり、これは世界共通なので規模の大小、国にかかわらず、客観的にその企業を分析することができるのです。まさに「会計言語」です。経理の仕事につかなくても、簿記・会計の知識があれば、就職活動の企業分析や、営業やマーケティングの仕事など、幅広い分野で役立つ武器となります。また経理担当者は取引を記録し、会社の動きを知ることができる、いちばんの情報通です。簿記がわかれば会社や業界のことがわかり、企業分析がおもしろくなってきます。数学が苦手でも大丈夫!「数学が苦手だから簿記はできない」と思っている人がいますが、簿記に必要なのは実は国語力です。会計言語を理解し、記録するには読解力が重要です。数字に強くなくても、概ね算数程度の計算ができれば大丈夫なのです。 お小遣い帳や家計簿は、単純に現金の出入りのみを記録する「単式簿記」です。それに対して企業では「複式簿記」を使います。これは「勘定科目」を用い、その性質により増加や減少、発生を細かく仕訳し、二面的に記録します。まさに「簿記がわかれば経済がわかる。経済がわかれば世の中がわかる」につながります。先生からのメッセージ
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