久留米工業大学 工学部情報ネットワーク工学科 准教授 工藤 達郎 先生
30分のミニ講義を聴講しよう!XR:クロスリアリティ ~現実と仮想が交差する世界~
この講義では、XR技術とは何か、そしてXR技術の中で使用される「映像生成技術」について、実際に生み出されたシステムや作品の動画を見ながら学びます。現実と仮想の境目で、なんでもできてしまう本領域の面白さを垣間見てみましょう。
この学問は社会・人をどのように変えますか?
この学問に夢中だと感じる瞬間はどんな時ですか?
高校時代にこの学問を追求したいと感じた瞬間はありましたか?
XR:クロスリアリティ ~現実と仮想が交差する世界~
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう現実と仮想世界が交錯する! ~VRが作る新しい「体験」とは~
バーチャルリアリティとは何かバーチャルリアリティは、実際には存在しないのに、あたかもあるかのように感じさせてくれる技術です。現実の風景やモノの上に仮想世界をうまく重ねる拡張現実(AR)や、逆に仮想世界の中に現実の情報が入り込む拡張仮想(AV)など、さまざまな方法で人に仮想世界を実感させます。例えば、現実の世界に仮想世界のキャラクターが出現する「Pokemon GO」はARですが、現実と仮想世界の質感が明らかに異なっています。もし2つの境界が不確かになり、お互いに接触しはじめると、現実なのか仮想世界なのかわからない不思議な感覚を体験することができます。箱の中で実際には存在しないボールが跳ねる現実と仮想世界が連動して動く世界を作ってみましょう。現実に存在するのは、人と立方体の白い箱です。立方体のそれぞれの角にはマーカーを取り付けます。また、立方体の中にはさまざまな色のボールがあると想定して、箱の動きに応じてそれぞれのボールがどのように動くかというアルゴリズムをあらかじめ作っておきます。人と箱をカメラで撮影すると、コンピュータがマーカーを検知して、箱の位置、動くスピードを把握します。すると箱の動きに合わせてボールの動きが計算され、その映像をプロジェクタで箱に映し出すのです。さて、実際に人が箱を持ち移動しながら、前後左右に動かしてみましょう。存在しないボールがあたかも箱の中で跳ねているかのように見えます。VR映像のガラスを人が破壊する仮想世界に現実の人が入り込み、人と仮想世界が接触する世界を作ってみましょう。スクリーンには仮想的なガラスの板が投影されています。その中に実際の人が入っていきます。人は距離を計測できるカメラで撮影されていて、リアルタイムにその位置が把握されています。また、人の表面にはガラスとぶつかることのできる球状のデータが大量に作成されています。人のデータがガラスに触れ、強い力が加わるとガラスを破壊します。こうして人はガラスを割る体験をすることができるのです。先生からのメッセージ
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