桃山学院大学 社会学部ソーシャルデザイン学科(福祉) 准教授 金澤 ますみ 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!スクールソーシャルワーカーがつなぐ支援
社会福祉の専門職であるソーシャルワーカーは、児童相談所、病院、社会福祉協議会など、私たちの生活を支える現場で活動しています。そして、学校に勤務するのが「スクールソーシャルワーカー(SSW)」です。講義ライブでは、SSWの視点を紹介します。
スクールソーシャルワーカーの役目
社会福祉学とソーシャルアクション
スクールソーシャルワーカーがつなぐ支援
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみようスクールソーシャルワーカーがつなぐ、子どもへの支援
教育の分野で活動する福祉の専門職ソーシャルワーカーとは、社会福祉士や精神保健福祉士といった福祉の専門資格を持ち、生活の困りごとや不安を抱えている人に対して問題解決の道案内をする専門職です。児童相談所で子どもに関する支援をしたり、市町村の福祉課などで住民の相談を受けたり、病院で患者さんの自立を支援したりしています。そして、学校という教育の分野で活動するソーシャルワーカーが「スクールソーシャルワーカー(SSW)」で、生徒が学校生活を送る上でのさまざまな困りごとの解決を図るために、生徒を取り巻く環境に働きかけて支援を行います。生徒にはさまざまな生活環境や理由がある学校内の友人関係の悩みであれば、クラスメイトや先生、部活の仲間など、いろいろな方向から話を聞き、生徒本人の気持ちを尊重しながら解決法を一緒に考えます。生徒の生活の場は学校だけではなく、家庭、塾、地域とのつながりなど、いくつもの生活環境があります。学校に来られない、来たくないという生徒に対しては家庭訪問し、経済的な事情があれば家の人に就学援助制度などを紹介します。精神的な悩みが大きければ、専門のカウンセラーや医療機関につなぐこともあります。学校から帰って家庭に居づらければ、その子を支える場として、遊んだり、勉強を教えてくれて居場所にもなる地域のNPOなどを紹介します。学校の外部へ、支援の手をつなぎに行く役割学校では、障がいのある生徒や外国にルーツをもつ生徒も一緒に学んでいます。SSWは、どの子にとっても学校が意義ある空間になるように、その子の事情に適した協力者を外部に求めて手をつなぎに行く、コーディネーターの役割を担っています。 日本では、悩みがあっても公的な機関や専門家に相談するという文化が根付いておらず、「こんなことを人に言うのは恥ずかしい」と考え、解決できずに悩んでいる人が少なくありません。SSWは子どもに寄り添いながら、抱えている問題を引き出し、その生徒に応じた解決のための「つながり」をつくる水先案内人なのです。先生からのメッセージ
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