静岡産業大学 スポーツ科学部 講師 中井 真吾 先生
30分のミニ講義を聴講しよう!そのケガ、運が悪いですか?
スポーツをでケガをしてしまうと、試合に出られらなかったりして、『運が悪いな』って思うかもしれません。しかし、本当に運が悪いだけでしょうか?ケガをしてしまう人には、理由があります。今回は、ケガを予防するためのヒントをお伝えいたします。
この学問は社会・人をどのように変えますか?
ズバリ、この学問を究めてどんな幸せが得られますか?
なぜこの学問を究めたいと思ったのですか?
そのケガ、運が悪いですか?
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう体のくせを修正し、選手のけがを予防する最新トレーニングとは?
スポーツ選手のけがは予測できる?観客を含めたスポーツ活動の安全環境を構築することを「スポーツセーフティー」と言います。スポーツ選手だけでなく、支える側、提供する側の心得として重視されています。 その中には選手のけが予防も含まれます。選手のけがは、アクシデントによるものと動きのくせで生じてしまうものの2つに大別されます。後者はいつの間にか痛くなっているようなけがの原因にも関連していて、予防できる可能性があります。全身はつながっているので、例えば足首が痛いからといって足首だけに原因があるのではなく、肩の動きに起因していることもあるのです。「予測評価ツール」を用いて全身を包括的に見ると、どの部位に問題があり、けがを生じやすいか予測できるようになってきました。今まさにその検証が行われています。修正エクササイズで左右差をなくせ!日常生活のかばんの持ち方など誰もが体のくせを持っています。くせは体幹の使い方、柔軟性の低下などから左右差となって現れます。そのまま激しいスポーツをしてしまうと、繰り返しけがに悩まされることにもなりかねません。最近の研究で、筋力が発達してくる中学2、3年生頃から動きのくせが出てくることがわかってきました。早い段階できちんとテストし、個人に合った修正エクササイズを続けることで左右差をなくし、けがをしにくい体を作ることができます。これを知っているか知らないかでは、選手生活に大きな差が生じてきます。研究成果を現場で生かす現在、スポーツ業界は研究が進み、さまざまなトレーニングのツールが生まれていますが、現場にはあまり浸透しているとは言えません。せっかく開発されたツールを、プロスポーツの世界だけではなく、地域社会にも普及させることが課題です。またトレーナーがいるチームはけがの発生率が低いという研究もあります。トレーナーとトレーニングに対する正しい認識を広めることも課題です。地域の人と連携し、けがの予防システムを構築する、これがスポーツの安全を担う立場としての任務なのです。先生からのメッセージ
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