桃山学院大学 社会学部ソーシャルデザイン学科(福祉) 教授 辻井 誠人 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!精神保健福祉士の実践
社会福祉専門職の国家資格の一つである精神保健福祉士についての講義ライブです。まず、同職が支援する「精神障がい者」のとらえられ方について整理します。次に同職のソーシャルワーカーとしての実践を踏まえ、その社会的・歴史的意義について考察します。
相談援助をする仕事
精神保健福祉士の実践とは?
様々な場で活躍する精神保健福祉士
精神保健福祉士の実践
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう精神疾患のある人が地域で暮らせるよう、共に歩む精神保健福祉士
困難を抱えて生きる人に寄り添ってさまざまな困難を抱え、社会で暮らしていくことが難しい人たちがいます。そうした人を支えるのがソーシャルワーカーです。ソーシャルワーカーの国家資格には、さまざまな理由により日常生活に困難を抱えている人を支える「社会福祉士」と、精神障がい者や精神的な問題を抱える人の支援を専門に行う「精神保健福祉士」の2種類があります。精神保健福祉士のケアの対象は、統合失調症やうつ、アルコール依存やゲーム依存、ひきこもりなど、誰でもかかる可能性のあるものが多く、100近くもの病名が数えられます。精神保健福祉士は、福祉施設や病院だけでなく、企業の保健室や行政機関などでも活躍の場を広げています。病気の自覚がない人と関係を作るところから例えば、なんらかの依存症の人は「私は依存なんかしていない」と言いますし、妄想がある人も、本人にとっては妄想ではなく現実です。このようにそもそも病気の自覚がない人が多く、しかも社会との関係を閉ざす傾向があります。 精神保健福祉士は、そのような人に寄り添い、心を開いてもらうことからスタートします。最初は敬遠されることも多いのですが、少しずつ安心してもらい、相談が始まり、治療するよう働きかけていきます。いろいろなハードルを乗り越えながら回復に向かって共に歩んでいくのです。地域での暮らしを支援する日本では、精神疾患がある人は長期間入院する傾向が強く残っています。その傾向を改め、さまざまな制度や人、サービスをつなぎ、精神疾患のある人が地域で暮らすことを支援することは、精神保健福祉士の重要な役割です。また、困っている当事者に働きかけることと同じくらい大切なのは、周囲の人の理解を促すことです。周囲の人々が受け入れることで、困難を抱える人が共に社会で暮らしやすくなります。困っている人が住みやすい社会になれば、誰もがもっと住みやすくなることでしょう。先生からのメッセージ
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