東京科学大学 理工学系(旧・東京工業大学) 理学院物理学系 教授 河合 誠之 先生
30分のミニ講義を聴講しよう!重力波源を探せ!
アインシュタインが100年前に存在を予言した重力波が、今年ついに直接検出されました。宇宙のどこかでブラックホール同士が衝突したのです。講義ライブでは、国際宇宙ステーション、すばる望遠鏡などを駆使して重力波源を探す宇宙観測の最前線を紹介します。
重力波を生出す中性子連星の合体
重力波源を特定する装置
重力波源を探せ!
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう大学で人工衛星を作ろう!
小さな人工衛星を作る現在、地球の周りには実にたくさんの人工衛星が飛んでいます。テレビ中継でお馴染みの通信衛星や、気象衛星、ハッブルをはじめとする宇宙望遠鏡や宇宙飛行士の活躍する国際宇宙ステーションも人工衛星の一つです。 最近、いくつもの大学で小さな人工衛星を作るケースが増えているのを知っていますか? 小さいものは10センチ角程度のものから、本格的な機器を搭載したものまで、自分たちの研究に必要な人工衛星を自分たちで作る動きが出てきているのです。宇宙で機能させるためのテスト・テスト・テスト人工衛星は、衛星本体の構造、太陽電池やバッテリーなどの電源、地上との通信機能、衛星全体の機能を統括するコンピュータなどからなるバス(乗り物)部分と、衛星の使命を果たすために搭載されるミッション機器からなります。 人工衛星に搭載した機器は、いったん打ち上げられたらもう修理できません。過酷な宇宙環境で働き続けるかあらかじめ地上で確かめる必要があります。真空の宇宙空間では空気の対流がなく、熱が伝わりにくいため、衛星の片側が太陽に照らされて100℃まで暖められても、反対側はマイナス20℃ということもあり得ます。そのような厳しい環境に耐えられるものを作るために、実験室で真空状態を作り、温度を上げ下げして宇宙環境をシミュレーションしてテストします。 また、宇宙空間には高エネルギーの放射線が飛び交っているので、搭載する機器にわざと粒子ビームを当て、どのくらいの放射線量で壊れるかあらかじめ検証しなくてはなりません。このような実験をクリアして初めて宇宙で機能する人工衛星を作ることができるのです。人工衛星ができたら人工衛星が完成したら、いよいよ打ち上げです。国内外の大きな衛星の打ち上げに便乗させてもらうケースが多いのですが、多大な苦労をして作り上げた自分たちの人工衛星が宇宙からのメッセージを送ってきたときの喜びは大きなものです。衛星製作は工学技術、科学知識、企画能力を身につけられる優れた実地教育の場なのです。先生からのメッセージ
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