30分のミニ講義を聴講しよう!物理学からの異次元ワールドへのお誘い

異次元という言葉を聞いたことがありますか? SFの話と思うかもしれませんが、異次元空間は物理学者が真剣に研究しているテーマです。この講義ライブでは、異次元空間とは何か? なぜ考えるのか? どうやって見つけるのか?についてわかりやすく解説します。

「次元」をイメージしてみよう!
「異次元」を考えることの意味は?
異次元空間を見つけ出す方法とは?
物理学からの異次元ワールドへのお誘い

先生からのメッセージ

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私の専門は素粒子論といって、理論物理学の分野の1つです。取り組んでいるテーマは、「宇宙の始まり」を解明しようというものです。その解明の手掛りとして、4次元のさらに上の「5次元」の世界に着目しています。「5次元」の存在を手がかりに、宇宙の始まりを明らかにしようとしているのです。 あなたも小さい頃、「宇宙はどのように始まったんだろう?」「現在の宇宙はどうやってできたんだろう?」という興味があったと思います。そんな疑問を解決するために、素粒子論を一緒に研究しませんか。

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宇宙の始まりの謎を追究する素粒子論物理学の1分野である素粒子論は、「この世界が何から出来ていて、どういう振る舞いをするのか」を探る学問です。この理論を追究することは、宇宙の始まりの謎や、私たちが宇宙に存在する理由を明らかにする可能性を秘めています。私たちが住んでいる世界は、空間が3つ(前後・左右・上下の3方向)と時間が1つ、アインシュタインの相対性理論では空間と時間は同等なので、空間と時間をひとまとめにして時空、つまり「4次元時空」と考えます。SFなどでよく描かれる異次元空間とは、この4次元時空とはさらに異なる空間を指します。異次元空間を探す物理学者たち低い次元の世界で考えてみましょう。例えば、サーカスの綱渡りは、渡っている人は前後しか動けないので、1次元に存在します。その綱の上にアリがいるとすると、アリは綱が伸びている方向だけでなく、綱の垂直方向にも動けるので、2次元空間にいることになります。綱を渡っている人に1次元しか見えないのは、垂直方向が小さく丸まっているからです。例えば5次元時空では、5番目の空間が小さく丸まっているとすれば、私たちは4次元時空に住んでいるように見えるわけです。素粒子論を研究する多くの物理学者は、このような日常生活では感じられない「5番目以降の異次元空間」があると考え、その証拠を探しているのです。4次元理論では説明できない現象の解明物理学者たちが異次元を探す理由は、4次元の理論では説明できない物理現象の解明につながる可能性があるからです。例えば、宇宙は加速膨張していることがわかっていますが、得体の知れない「暗黒エネルギー」と呼ばれるエネルギーで膨張していると考えられています。また、私たちが存在するためには目に見えない「暗黒物質」が必要ですが、その正体は謎です。もし、5次元以降の異次元の存在を明らかにする究極の理論が完成すれば、この暗黒エネルギー、暗黒物質について、さらに「ビッグバン」と呼ばれる宇宙の始まりについての謎が解けるかもしれないのです。

先生からのメッセージ

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私の専門は素粒子論といって、理論物理学の分野の1つです。取り組んでいるテーマは、「宇宙の始まり」を解明しようというものです。その解明の手掛りとして、4次元のさらに上の「5次元」の世界に着目しています。「5次元」の存在を手がかりに、宇宙の始まりを明らかにしようとしているのです。 あなたも小さい頃、「宇宙はどのように始まったんだろう?」「現在の宇宙はどうやってできたんだろう?」という興味があったと思います。そんな疑問を解決するために、素粒子論を一緒に研究しませんか。

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