30分のミニ講義を聴講しよう! 看護ケアにおける心地よい手のふれ方

看護ケアにおいてナースの手が心地よくふれるとき、患者の不安を癒し温もりを与えます。身体を拭いたり、寝返りを助けるなどの生活動作を援助する際の、ナースの身体の動かし方を動作解析し、手の圧力を数値化して、力学的視点で考えてみましょう。

受講した高校生のコメント

先生からのメッセージ

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風邪をひいたり、けがをしたりした時に、不自由さを感じた経験があるでしょう。そのような時、誰かが優しく手伝ってくれたり、できるまで待ってくれたりしてうれしかったことはありませんか。
看護の出発点も同じで、親切に親身に接するということです。看護学という学問領域は、人々の健康のために尽くす方法を研究する分野です。あまり構えずに、今の気持ちのまま飛び込んでみてください。

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夢ナビ講義も読んでみよう 「触れる」という看護行為に科学を導入して、看護技術を向上させる

看護における「触れる」という行為 患者さんの体に触れることは、医療機関では当たり前の行為です。脈を取ったり、注射をするといった医療行為、体を拭いたり、寝返りを手伝ったりといった生活支援、励ましたり、共感したりするといった患者さんの気持ちに寄り添う行為など、「触れる」ことなしに医療サービスはありえません。
ところが、「触れる」ことがあまりに当たり前の行為であるため、その方法に無頓着であったり、配慮が足りなかったりする場合もあるようです。また、「触れる」ことはあまりにデリケートな行為なので、その内容を検証することも簡単ではありません。
「触れる」を科学的に検証する そんな中、「触れる」ことを科学的に検証して、よりよい看護技術に結びつけようという研究が行われています。例えば、手のひらに力の分布と強さを計測できるフィルムシートを貼り付け、寝返りを助ける動作を行います。計測の結果、手の特定の場所に力が偏るよりも、手のひら全体に均等に力がかかったほうが、患者さんの安心感や快適度が上昇することがわかりました。
ただ、これは手のひらだけの問題ではありません。さまざまなパターンを試したところ、患者さんと看護師の体の距離が近く、テンポある動作のほうが、よい結果が得られました。そこで、どんな動作であれば、よい結果が得られるかをより厳密に計測するために、被験者にマーカーを付け、カメラで撮影する動作分析も行っています。
客観的なデータや方法論でよりよい看護技術へ このような動作分析は、今のところ実験室で行われていますが、今後は医療の現場で計測することが計画されています。これによって、より実践的な知識が得られるでしょう。患者さんが楽で心地よくなるためには、「触れる」という行為は極めて重要な要素です。しかし、どんな触れ方がよいのかについては、客観的なデータや方法論は確立されていませんでした。その意味で、このような科学的な検証は、看護技術の向上に寄与するはずです。

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風邪をひいたり、けがをしたりした時に、不自由さを感じた経験があるでしょう。そのような時、誰かが優しく手伝ってくれたり、できるまで待ってくれたりしてうれしかったことはありませんか。
看護の出発点も同じで、親切に親身に接するということです。看護学という学問領域は、人々の健康のために尽くす方法を研究する分野です。あまり構えずに、今の気持ちのまま飛び込んでみてください。

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久留米大学
医学部 看護学科
准教授 加悦 美恵 先生