和歌山大学 観光学部 観光学科 准教授 伊藤 央二 先生

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スポーツツーリストの観光行動を考える
スポーツツーリズムは「スポーツ」と「ツーリズム」を掛け合わせた用語で、スポーツの要素を含む旅行を指します。2019年から3年連続で東京五輪などのメガスポーツイベントが開催されます。スポーツツーリストの観光行動を理論的に考えてみませんか?
先生からのメッセージ
観光学は日本では新しい学術領域です。楽しいスポーツ、楽しい観光、その2つを掛け合わせた「スポーツツーリズム」は、楽しい経験をたくさんの人に広げていく研究対象です。
観光学部のいいところは、スポーツ分野の専門家、天文学の専門家、経営学の専門家などいろいろな先生がいて、さまざまな知識やアイデアに触れられるところです。あなたが今、やりたいことがわからないとしても、きっと新しいアイデアが生まれることでしょう。
先生がめざすSDGs
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「スポーツ×旅行」で社会を盛り上げるスポーツツーリズム
スポーツに関連した観光客の行動を読み解く
2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年のワールドマスターズゲームズ関西と、日本のスポーツイベントは大きな盛り上がりを見せています。旅行者の行動やその影響に注目して研究するのが観光学ですが、その中でも「スポーツ」に関連した参加者の観光行動や参加行動、そしてそれらが社会に与える影響に着目し調査研究するのがスポーツツーリズムです。参加者は旅自体をもっと楽しくするためにイベント以外の観光もしたいと考えています。それを行動科学・社会学・文化心理学などを基に読み解いていきます。
観光をサポートするのは地域の力
地域の人と学生が一緒になって、海外からのスポーツツーリストに魅力的に見える日帰り旅行のプランをつくる、地域の人たちが観光客を案内するなど、観光客の行動を分析し、自治体や企業との連携を通して地域活性化につなげる動きがあります。地域の人や学生は、地元を案内するためにはきちんと勉強することが必要ですが、それが地元の魅力の再発見・再認識につながります。また、外国からの参加者からは観光消費や国際交流もうまれます。スポーツツーリズムは、地域の人たちにも幸せな状況をつくる大きな可能性を秘めています。
「スポーツが一番」でなくてもいい!?
以前スポーツは、それ自体が一番の目的ととらえられていましたが、現在のスポーツツーリズムは「スポーツが目的のひとつとして含まれる旅行」と幅広くとらえられています。旅行をしたらちょうどスポーツイベントがあったから参加する、甲子園球場に行ったら野球博物館があったから見学するなど、観光目的の一番がスポーツそのものでなくてもよいという考え方です。このようにスポーツツーリズムのとらえ方が広がるにつれ、例えば「VRや360度スクリーンを使用してリアルな映像を見ると本当に旅行した気分になるか」などを測定する研究も行われています。このようにスポーツツーリズムの世界は日々進歩しているのです。
先生からのメッセージ
観光学は日本では新しい学術領域です。楽しいスポーツ、楽しい観光、その2つを掛け合わせた「スポーツツーリズム」は、楽しい経験をたくさんの人に広げていく研究対象です。
観光学部のいいところは、スポーツ分野の専門家、天文学の専門家、経営学の専門家などいろいろな先生がいて、さまざまな知識やアイデアに触れられるところです。あなたが今、やりたいことがわからないとしても、きっと新しいアイデアが生まれることでしょう。
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