桃山学院教育大学 人間教育学部 人間教育学科 教授 鎌田 首治朗 先生

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教育に○○はない~教育とは、教師とは?
教育というものを対象にする教育学は、教育のあり方を探る学問です。では、その教育とは、教師とはいかにあるべきなのでしょうか。「教育に○○はない」という問いを通して考えてみましょう。将来、教師をめざすかもしれないあなたとあなたとあなたと共に。
先生からのメッセージ
社会に出れば「あなたは責任を持って仕事ができる人なのか」「あなたは信用、信頼できる人なのか」と、問われるものはあなた自身、あなたの人間性になります。もし、このことを忘れて、多くの人にとって最後の学校となる大学で自分磨きを怠るようなことになれば、現実の大きな波に飲み込まれて、自分の進むべき道を決められなかったり、せっかく教員採用試験に合格しても早々に退職したりということにもなりかねません。人間教育は、この現実から目をそらしません。私と一緒に考えてみませんか。自分自身のことを。
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「先生になりたい!」~教師に求められるもの~
教師をめざす者の悩み
教育学部に進学しても、自分が教師になるかどうか、向いているかどうかを悩む学生は決して少なくありません。教師という仕事の責任の重さがわかればわかるほど、自分に自信がなくなっていくものです。自分の弱さと向き合うことは難しいからです。そして、多くの人は悩んでいる自分を否定したり責めたりします。自分に自信をもつことは難しいからです。他人の目が気になり、失敗しないか心配になり、ますます苦しくなります。悩みとは、そういうものです。
不可欠な「自分磨き」
悩みには、自分の弱さが現れます。自分らしさがわからず、他人の目が気になったり、結果が気になったりするものです。それは、教師になってから自分が教壇で直面することになる重大な問題においても同じです。教育が与える難問、子どもたちにとって重要な問題には、誤りはあってもただ1つの「正解」はなく、多くの人に支持してもらえる安心できる答えもありません。その代わりにあるのは、うまくいくかわからない、しかし自分にはこの答えしかないという「自分の答え」だけです。そして、そこには自分が現れます。つまり、質の高い答えは質の高い自分をつくらない限りつくれない――人間教育はそう考えます。自分をしっかりつくらないと、自分の弱さに飲み込まれてしまい、子どもたちを裏切ることにもなりかねません。つまり、人間としてのあり方が問われる教師にとって、自分を磨くことは不可欠です。――「人間教育」は、こう考えます。
人間教育の理念
人間教育は、教師を「人格の完成の道を子どもたちと共に歩もうと呼びかけ、愚直に努力する存在」としてとらえます。人間を育てるという仕事は、教師自身が人間的に成長しようと努力しなければ成し得ることはできません。
教師をめざすためには自分を磨き、各個人が「人格の完成」に真摯に謙虚に取り組むことを重視する、これが人間教育の考え方なのです。
先生からのメッセージ
社会に出れば「あなたは責任を持って仕事ができる人なのか」「あなたは信用、信頼できる人なのか」と、問われるものはあなた自身、あなたの人間性になります。もし、このことを忘れて、多くの人にとって最後の学校となる大学で自分磨きを怠るようなことになれば、現実の大きな波に飲み込まれて、自分の進むべき道を決められなかったり、せっかく教員採用試験に合格しても早々に退職したりということにもなりかねません。人間教育は、この現実から目をそらしません。私と一緒に考えてみませんか。自分自身のことを。
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