桃山学院大学 社会学部 社会学科 白波瀬 達也 准教授

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現代日本の貧困問題

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30分のミニ講義を聴講しよう! 現代日本の貧困問題

日本は世界有数の経済大国ですが、貧困率は16%と高く、6人に1人が貧困状態で暮らしています。貧困は自己責任とみなされがちですが、本当にそうでしょうか。講義ライブでは社会学の観点から貧困が生み出される要因を明らかにし、その解決策を探ります。

先生からのメッセージ

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社会学は「斜めからものを見る」ことが役に立つ分野であり、研究者にとっては、自分だけの固有の視点をいかに持てるかが問われます。
もしあなたが学校のクラスの中で、主流になり得ないとか、周りと合わず違和感を覚えているのだとしたら、その感覚を否定せず、大切にしてください。その感覚が、パブリックイメージ(誰もが思うであろう一般的なイメージ)とは異なるものの見方をする上で大きな強みになり、また社会の中で論ずるべき問題をたくさん発見することにもつながるのです。

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夢ナビ講義も読んでみよう 地域に入り込んでこそ見えてくる、「豊かな」日本の「貧困」問題

貧困が生み出す階級格差 世界有数のGDP(国内総生産)を誇る日本にも、貧困問題は存在します。1990年代以降、国民の間に格差が広がり、2018年現在の相対的貧困率は約16%に及びます。単純な労働が求められる仕事はどんどん海外に流出し、現在はある程度の学歴がないと平均的な収入を得ることや、結婚して家庭を持つことが難しくなっています。
30~40代の働き盛りの男性にも非正規雇用が多いため、結婚して子どもをつくっても教育にお金がかけられず、その子どもも良い仕事に就けない、という格差の世代的再生産が社会問題化しています。
地域と貧困の関係 日本型の貧困は、個々の家庭に委ねられすぎている点が特徴です。本来は地域の協力があってしかるべきですが、現状では貧しい人を排除したり、ほかの地域に押し付けたりするような傾向があります。
大阪府にある「あいりん地区」には、さまざまな事情で行き場を失った人々が多く集まります。かつてのあいりん地区は建設現場などで働く日雇い労働者の街でしたが、景気の悪化や産業構造の変化によって日雇いの仕事も減り、現在は高齢者や、さまざまな理由で働けない人たちが生活保護を受け、炊き出しをはじめとする福祉サポートを受けながら暮らす地域へと変わっています。
内部からしか見えないこと 日本の経済停滞や高齢化、弱者に対する接し方など、多くの問題が生み出したとも言えるあいりん地区の現状ですが、その中では実にポジティブな取り組みも行われています。日々発生する多くの問題に対して、自治体や市民団体、地域住民らが協力してさまざまなサポートを行っており、ほかの地域には見られない先進的な社会支援策が実践されているのです。このような取り組み、あるいは彼らを取り巻く特殊な状況を生んだ背景は、統計データに表れない部分も多くあります。地域の中に入り込み、当事者たちと関係性を築きながら間近で観察する「フィールドワーク」を通してこそ、内部のリアリティを知ることができるのです。

先生からのメッセージ

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社会学は「斜めからものを見る」ことが役に立つ分野であり、研究者にとっては、自分だけの固有の視点をいかに持てるかが問われます。
もしあなたが学校のクラスの中で、主流になり得ないとか、周りと合わず違和感を覚えているのだとしたら、その感覚を否定せず、大切にしてください。その感覚が、パブリックイメージ(誰もが思うであろう一般的なイメージ)とは異なるものの見方をする上で大きな強みになり、また社会の中で論ずるべき問題をたくさん発見することにもつながるのです。

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