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企業経営と会計情報システム
経済活動とその成果を表現する手段が会計です。常に変化していく環境の中で、企業が計画した成果をあげていくためには、変化をとらえ、活動を見直していくことが必要になります。会計データを用いてこれを支援するシステムの理論と課題について紹介します。
先生からのメッセージ
若い時は特に、「何か好きなことにハマれ」というのが私の持論です。興味を持ったことに手を出してみるといいでしょう。自分に向いているのか、好きなのか、何事もやってみなければわかりません。
私は高校生の頃、本屋に行っていろいろな本を見て、さまざまなことを調べることに夢中でした。とにかくチャレンジしてやってみることで、自分の世界が開け、ハマるものが見つけられます。あなたも、高校を卒業するまでに、何でもいいので自分がハマれるものを探してみてください。それが学問の第一歩です。
先生がめざすSDGs
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素早くデータ分析し企業経営を効率化するIT時代の会計情報システム
企業の経営に欠かせない情報システム
管理会計とは、企業内において経営管理に役立つ会計情報を提供することを目的としたものです。経営方針を決め、事業計画を立てる指標となるデータです。IT(情報技術)社会の現代で、管理会計をスムーズに行うためには、情報システムの活用が欠かせません。
何かを行う時には、目標を定め、計画を立て、実行し、結果を見てまた次の目標を決めるというルーティンを繰り返していきますが、企業でも同じです。一定の期間ごとに、計画の進み具合や利益、コストなどをチェックして分析し、その結果をフィードバックして次の目標や計画の設定に生かしています。そういったデータ集計や分析は、情報システムの得意分野です。
どんどん早まる変動サイクルに対応
以前はそのサイクルが1年や半年でしたが、経済状況が短期間で変動する現代では、もっと短いサイクルで企業経営を見直さなければ、その流れについていけません。
例えば、ある商品が急に売れるようになった、逆に急に売れなくなったなど、想定にない突発的なことが起きたとします。それに対応して増産する、ほかの商品に切り替えるなど、事業計画をどのように組み替えたら、納期やコストがどのように変わるかを、自動的にコンピュータが計算し、いくつかパターンを出せたらどうでしょう。これまで手作業でやっていた部分を自動化できれば、かなりの経営効率アップとスピード化が実現できます。
将来的には人工知能も組み合わせ自動化
商品の新たな流行に限らず、金利の変動などの環境の変化に対してもリアルタイムで説得力のあるデータを提供できる会計情報システムが、企業経営の効率を高めます。また、人工知能を利用して、言葉と数値をうまく組み合わせて自動化する会計情報システムのアイデアもあります。
情報システム側の視点から、計算機能や分析機能を高める研究は数多くなされていますが、会計学の側からアプローチした会計情報システムは少なく、今後も企業経営の効率化に欠かせない研究です。
先生からのメッセージ
若い時は特に、「何か好きなことにハマれ」というのが私の持論です。興味を持ったことに手を出してみるといいでしょう。自分に向いているのか、好きなのか、何事もやってみなければわかりません。
私は高校生の頃、本屋に行っていろいろな本を見て、さまざまなことを調べることに夢中でした。とにかくチャレンジしてやってみることで、自分の世界が開け、ハマるものが見つけられます。あなたも、高校を卒業するまでに、何でもいいので自分がハマれるものを探してみてください。それが学問の第一歩です。
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函館大学
商学部 商学科
教授 若松 裕之 先生