白鴎大学 経営学部 経営学科 講師 鈴木 仁里 先生

30分のミニ講義を聴講しよう!
身近な国際ビジネスの謎を解き明かそう!
「コーラは世界中どこの国でも味が同じなのに、カップラーメンはなぜ国ごとに違う味があるのか?」このような現象の背景にある、グローバル企業が国ごとの文化や好みの違いを乗り越えて、製品やサービスを世界に普及させてきた“からくり”に迫ります。
先生からのメッセージ
大学生活は、社会人生活に向けての大切な準備期間です。どの大学で学ぶかを考える時は、人格的にも社会的にも魅力的な人間になれるように、自分が成長できると思える大学を積極的に探してください。大学のオープンキャンパスや説明会、イベント、あるいは知り合いの人に話を聞くなどして、自分の思い描いている将来のイメージに線や色を描き足していってほしいです。
もし、そのイメージに白鴎大学がフィットするなら、緑豊かな環境の中でのびのびと学問を学べるこの大学で、一緒に勉強しましょう。
夢ナビ講義も読んでみよう
多国籍企業の成功の鍵を握る「標準化」と「適応化」とは?
国によって同じもの、異なるもの
私たちの暮らしは、世界のさまざまな国々の企業からもたらされた製品やサービスによって成り立っています。国境を越えて事業を展開している多国籍企業が提供しているそれらの製品やサービスを比較してみると、興味深い事実が浮かび上がってきます。
例として、コカ・コーラは世界のどこに行ってもほぼ同じ味ですが、カップヌードルは国によって用意されている味の種類がかなり異なります。「ポケモンGO」のように世界中で人気となるゲームがある一方で、映画の宣伝ポスターなどは国ごとにまったく違うデザインや文言が使われています。これらの違いには、どんな意味があるのでしょうか。
「標準化」と「適応化」のバランス
国際経営論では、世界規模でも基本的に共通の仕様で製品やサービスが受け入れられていることを「標準化」、国や地域ごとにさまざまに形を変えて受け入れられていることを「適応化」と呼んでいます。多国籍企業が世界各地でビジネスを展開する際は、この標準化と適応化のバランスが重要な鍵となります。
例えば、タイで大ヒットした食品を同じ東南アジアのインドネシアにそのまま持ち込んでも、ヒットするとは限りません。インドネシアはイスラム教徒が国民の多くを占めていて、イスラム法で合法な食品であることを示すハラール認証のない食品は受け入れられないからです。国や宗教、文化の違いによって、標準化と適応化をどう使い分けるか、的確に見極める必要があります。
現地との協業体制を築く
こうした取り組みに必要なのは、現地の企業や人々と密なコミュニケーションを取って、良好な関係を築くことです。具体的には、その地域ならではの有益な情報やアイデアを引き出したり、課題解決のために協力したり、あるいは現地で製品やサービスを共同開発するなどです。現地にもメリットがある形で本社、現地子会社、現地市場との協業体制を築いていくことが、製品・サービスを提供する企業の側に必要なのです。
先生からのメッセージ
大学生活は、社会人生活に向けての大切な準備期間です。どの大学で学ぶかを考える時は、人格的にも社会的にも魅力的な人間になれるように、自分が成長できると思える大学を積極的に探してください。大学のオープンキャンパスや説明会、イベント、あるいは知り合いの人に話を聞くなどして、自分の思い描いている将来のイメージに線や色を描き足していってほしいです。
もし、そのイメージに白鴎大学がフィットするなら、緑豊かな環境の中でのびのびと学問を学べるこの大学で、一緒に勉強しましょう。
- このTALKも見てみよう
は英語字幕あり
-
一覧へ戻る
白鴎大学
経営学部 経営学科
講師 鈴木 仁里 先生