宇都宮大学 工学部 基盤工学科 情報電子オプティクスコース 准教授 藤村 隆史 先生

30分のミニ講義を聴講しよう! 光で光を操る ホログラフィーでできること
ホログラフィーは物体を立体的に表示することができる技術としてご存知の方も多いと思いますが、通常の写真技術とはいったい何が異なっているのでしょう? 講義ライブでは、ホログラムの正体とホログラフィー技術が可能にするさまざまな応用例を紹介します。
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう ホログラフィーが切り開く次世代光メモリーの可能性

従来の光ディスクは、ピットと呼ばれる微細な穴にレーザーを当て、その反射率を0か1かで識別していくという方式です。一方ホログラフィックメモリーでは、2次元コードのような白黒パターンの2次元の画像情報を一気に記録・再生するので、理論上は転送レート(単位時間当たりに処理される情報量)が非常に高くなります。またディスクの奥行き方向にも情報を詰め込めるため、同じディスク1枚でも記録容量を大幅に拡大することが可能です。 より安全で省エネなデータ保管方法 ホログラフィックメモリーをはじめとする次世代の光メモリーシステムは、さほど頻繁に利用されないデータ(コールドデータ)を長期保存しておくという用途に適していると考えられています。データが消える可能性のあるハードディスクやフラッシュメモリーよりも、大切なデータを安全に、かつ省エネルギーな環境で保管できるからです。これからは、このような光メモリーシステムの実用化が期待されています。
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工学部 基盤工学科 情報電子オプティクスコース
准教授 藤村 隆史 先生