30分のミニ講義を聴講しよう! 社会と情報の交わるところ
私たちはさまざまな通信機器を用いて情報を受容し、蓄積・加工し、再発信しており、その量・スピード・質の近年の大きな変化は、これまでの社会制度・規範や人々の考えに影響を与えています。社会と情報の「間」をとらえる学問=社会情報学を紹介します。
先生からのメッセージ
社会学は、この社会がなぜ今の仕組みになっているのかを、他分野の知見を総合して考察する学問として花開きました。他方、現代の情報学を基盤に生み出される情報ツールや情報機器は、社会の仕組みを部分的に、急速に変化させつつも、各個別の社会の影響の下で利用されます。この二つが融合する社会情報学は、例えばあなたがこのメッセージを今、ここで、ある情報機器を用いて読むことについて、なぜそうするのか、そうしてしまうのか、そうできるのかを、変化する現在において考え、その答えをあなたの未来に生かすためにある学問です。
先生がめざすSDGs
夢ナビ講義も読んでみよう こんなに違う!? 日本とアジアのインターネットカフェ

「社会がメディアとどのように出会い、その影響で社会はどのように変わるのか」、逆に「情報メディア技術が、地域や時代によってどのように意味づけされるのか」、こうしたことを分析する学問を「社会情報学」と呼ぶことができます。 社会学と情報学を掛け合わせた「社会情報学」 現在は手軽にオンラインアプリを開発する環境が整っています。しかし、メディアを使う場所、人々の通信環境、人々のコミュニケーションの変容を理解しなければ、アプリを作ることはできても普及させることは難しいでしょう。法学、経済学、心理学、歴史学といった人文・社会科学の知を結集させて「今ある社会のあり方」を考究する学問として生まれた「社会学」と、当の社会を変容させつつある情報技術や情報メディアの開発や利活用の基礎となる「情報学」の両者を掛け合わせた社会情報学は、今後も注目されていく学問の一つと言えます。
先生からのメッセージ
社会学は、この社会がなぜ今の仕組みになっているのかを、他分野の知見を総合して考察する学問として花開きました。他方、現代の情報学を基盤に生み出される情報ツールや情報機器は、社会の仕組みを部分的に、急速に変化させつつも、各個別の社会の影響の下で利用されます。この二つが融合する社会情報学は、例えばあなたがこのメッセージを今、ここで、ある情報機器を用いて読むことについて、なぜそうするのか、そうしてしまうのか、そうできるのかを、変化する現在において考え、その答えをあなたの未来に生かすためにある学問です。
群馬大学
情報学部 情報学科
准教授 平田 知久 先生