30分のミニ講義を聴講しよう! 進化する乳癌治療 増え続ける乳癌に挑む

乳癌にかかる女性は年々増えています。また、その治療法はまさに日進月歩で進化しています。治療法が劇的に進化したことで、我々は乳癌に立ち向かえるようになったのです。進化する乳癌治療、研究についてお話しします。

受講した高校生のコメント

先生からのメッセージ

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ひと昔前まで、乳がんの主な治療手段だった外科的手術は、「乳房を失うかも」という不安を患者さんに与えていました。現在では新薬の開発などにより内科的な全身治療が実績を上げ、手術のダメージを減らして多くの乳がん患者さんを救えるようになりました。
医師には、最新の医学知識・技術だけでなく、患者さんや家族の気持ちをくみ取る高いコミュニケーション能力が求められます。理系の勉強が苦手だと思っている人も、本当に求めれば、「医学への道」はきっと開けます。最新医療で患者さんを救う社会貢献をめざしてください。

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進化する乳がん治療 乳がんにかかる女性が増えています。30代から罹患(りかん)率が増加し、50代でピークを迎えます。ところが乳がんで死亡する人の数は、乳がんにかかった人の数の3分の1以下にとどまっています。乳がんは、かかる人は多くても比較的生存率が高いのです。乳がんの治療法は進化しており、病期のステージⅡ(がんの大きさが約2~5cm)までの乳がんでは、9割近くが治癒すると言われています。治療法が劇的に進化したことで、乳がんに強く立ち向かえるようになったのです。 外科的治療と内科的治療のタッグで撃退! かつては、乳がんの代表的な治療法として乳房を広範囲に切除する手術が行われ、患者さんに大きな負担をかけていました。しかし現在は、薬物療法を中心に治療法が著しく進歩したおかげで、乳房を温存することも可能になりました。ゆっくり進行するがんには、がんの栄養源となる女性ホルモンを抑えるホルモン療法を、勢いのあるがんには、がん細胞を増殖させるたんぱく質を狙い撃ちする分子標的療法や、抗がん剤でがん細胞を殺す化学療法などを使い分けたり組み合わせたりして治療効果を上げています。乳がんは外科的手術だけでなく、極めて内科的な全身療法が有効ながんなのです。 患者さんに合わせて治療をオーダーメイド 乳がんはほかの部位に転移しやすいため、以前はまず手術で病巣を取ってから、抗がん剤などの全身療法でがん細胞をたたき、転移を防ぐのが治療のセオリーでした。しかし現在は手術前に抗がん剤を投与して、どの薬が患者さんによく効くか判定したり、薬剤であらかじめがんの勢いを抑えて、手術範囲を小さくしたりする方法がとられています。さまざまなタイプの乳がんに対応した新薬も次々と開発されています。同じ乳がんのタイプであっても患者さんごとにがんの「顔」が違うため、治療計画もそれぞれ異なります。乳がんの治療は、患者さんのケースに合わせて治療法をオーダーメイドできる時代が来ているのです。

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ひと昔前まで、乳がんの主な治療手段だった外科的手術は、「乳房を失うかも」という不安を患者さんに与えていました。現在では新薬の開発などにより内科的な全身治療が実績を上げ、手術のダメージを減らして多くの乳がん患者さんを救えるようになりました。
医師には、最新の医学知識・技術だけでなく、患者さんや家族の気持ちをくみ取る高いコミュニケーション能力が求められます。理系の勉強が苦手だと思っている人も、本当に求めれば、「医学への道」はきっと開けます。最新医療で患者さんを救う社会貢献をめざしてください。

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医学部 医学科 乳腺・内分泌外科学教室
教授 岩本 充彦 先生