30分のミニ講義を聴講しよう! 自由民権運動・植木枝盛の書斎の移築と復原

自由民権運動の代表的論客の植木枝盛(うえきえもり)の書斎は、当初桃色の壁のようでしたが、すでに失われていました。高知市立自由民権記念館への移築において、床下に残っていた桃色の壁の一部という痕跡を手がかりに桃色の壁を復原した過程を紹介します。

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高知県立大学文化学部は、高知城下の立地条件のよいエリアにキャンパスがあります。高知城は全国で唯一、本丸の天守と御殿が残っています。また、四国遍路の札所には優れた寺院建築もあります。そして東部には重要伝統的建造物群保存地区に選定された室戸市の「吉良川の町並み」と安芸市の武家屋敷の「土居廓中(どいかちゅう)」、西部は四万十川流域が重要文化的景観に選定されています。建築の文化遺産を勉強したいと考えているなら、フィールドワークにこと欠かない高知県立大学をお勧めします。

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「文化財」の指定はどうやって決めるの? 国の文化財を指定するのは文化庁ですが、指定を受けるまでには、文化財がある地域の建築士などの専門家に調査を依頼し、報告書を作成し、保存会などができたうえで申請するといったさまざまな地道な作業が必要です。このように文化財の調査には地元の建築関係の学部や学科を持つ大学や専門学校などが中心的に関わり、調査にかかる期間は平均1~2年ほどです。 年代を確定するにはまず屋根裏へ? 調査でまず重要視するのが、その建物がいつ建ったのかということです。文化財になるには、建って50年以上という1つの基準があります。そこで、建築の専門家たちは、屋根裏に上がっていきます。手袋をはめ、懐中電灯を持って帽子をかぶり、ちょっと怪しい建築探偵のようなこの調査、天井板を踏み外して転落しないよう、抜き足差し足です。
屋根裏では、棟札(むなふだ)というものを探します。これは大工の棟梁(とうりょう)が建築の安全を願い、無事に基礎工事が終わった時、屋根を支える棟木(むなぎ)に取り付ける札のことです。建築年と工事関係者の名前などが書かれています。時には大工さんの落書きが思わぬヒントになることもあります。○○村の○兵衛とか、年号などが書かれていることがあるのです。
ハイカラだった植木枝盛の書斎 また、歴史的に貴重な調査のチャンスもあります。自由民権運動の指導者だった植木枝盛(うえきえだもり)の書斎を復原・移築したときのことです。枝盛の書斎は、当時の記録ではハイカラな「ピンク色の壁」だったようですが、移築の時点では改築されてしまっていて痕跡がありませんでした。ところが、床下に潜ったら、なんとそこにピンク色の壁の一部が残っていたのです。高知市立自由民権記念館に移築した書斎は、ピンク色の壁が再現されました。
このように、屋根裏の棟札や室内のデザイン、後世の修理の痕跡などから多くの発見がある文化財調査は、文化財の指定だけでなく、その保存と活用に貢献しているのです。

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