大阪教育大学 教育学部 教員養成課程 学校教育部門・地域連携・教育推進センター 教授 島﨑 英夫 先生

30分のミニ講義を聴講しよう!
先生は面白い ~教師教育学の世界~
「“勉強”と“学習”はどう違う?」「学力って何?」……こう尋ねられて、あなたは答えられますか。「主体的、対話的で深い学びってどんな学びなんだろう?」「いい先生ってどんな先生なんだろう?」こんなことを皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
先生からのメッセージ
あなたは「面白い」という言葉の本来の意味を知っていますか? 面白いは「おもて」と「白い」が組み合わさった言葉で、もやっとしていた目の前の視界がぱっと開ける様子を表しています。
そういう意味では、教師はとても面白い仕事だと言えます。ただし、視界を広げるには背伸びをしなければいけません。つま先で立って背伸びをすることには、勇気も根気も必要とされます。しかし、そこに楽しさを見出し、また、子どもたちにも同じ経験を積ませてあげたいと思える人こそ、教師に向いているのです。
先生がめざすSDGs
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憧れの先生を育てる 教師教育学の役割
養成、採用、研修の分野で教師をサポート
教師教育学とは、教師を育てるための学問です。教師をつくる「養成」、国や地域、教育委員会と調整し教育現場と教師をつなぐ「採用」、教師になったあとのキャリアをサポートする「研修」の分野に分かれています。教職や学校教育のあり方、学校や授業の運営、部活動や地域活動のマネジメントなど、その研究分野は多岐にわたります。また、「勉強」「学習」「学力」「生きる力」そして「教育」など、普段なにげなく教育現場で使われている言葉の本来の意味を見つめ直し、教育の本質を問うことも教師教育学の重要な役割です。
子どもたちに憧れられてこそ教師
この社会の中では、誰もが何らかの形で教育に関わり、教育について語ることができるため、教師のあるべき姿が見えにくくなっているのが現状です。しかし、いつの時代も教師とは子どもたちから憧れられるべき存在です。「常に向上心をもって、自分の興味・関心のあることについての勉強を怠らない」「子どもたちの一歩先を進み、努力する姿勢を背中で伝える」「子どもたちの方を振り返って、めざすべき方向へとリードする」といった力こそ、教師が備えるべき真の指導力といえるでしょう。
教師教育学が取り組む3つの課題
子どもたちに憧れられる教師を育てるため、教師教育学は3つの課題に向き合っています。1つ目は、教師に働きかけて、自身が学ぶ姿勢をもつよう促すことです。2つ目は、そのための環境を整えることです。日本の教師たちの週当たりの労働時間はOECD平均より15時間も多いのに、授業準備や研修の時間は減っています。職場環境の改善が求められています。3つ目は、ネットワークづくりです。個々の教師や学校ごとの対応だけでは限界があるため、教育大学や地域と一体となったサポート体制を構築することが求められています。こうした取り組みを研究・実践し、教師を生涯にわたってサポートするために、教師教育学が果たすべき役割は、今後もますます大きくなります。
先生からのメッセージ
あなたは「面白い」という言葉の本来の意味を知っていますか? 面白いは「おもて」と「白い」が組み合わさった言葉で、もやっとしていた目の前の視界がぱっと開ける様子を表しています。
そういう意味では、教師はとても面白い仕事だと言えます。ただし、視界を広げるには背伸びをしなければいけません。つま先で立って背伸びをすることには、勇気も根気も必要とされます。しかし、そこに楽しさを見出し、また、子どもたちにも同じ経験を積ませてあげたいと思える人こそ、教師に向いているのです。
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