名桜大学 国際学部 国際観光産業学科 ※2023年改組予定 教授 田代 豊 先生

30分のミニ講義を聴講しよう! ハブ・マングース・オニヒトデ環境汚染研究
例えば東京の豊洲市場のような汚染実態の情報を、どうすれば私たちは得ることができるのでしょう。沖縄・奄美では美しい自然と裏腹に、軍事基地などによる独特な環境汚染が存在します。こうした問題を、島にすむ生物を使って調べる研究の意義をお話しします。
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう 問題だらけの沖縄の環境を調べる方法とは

この研究では、沖縄本島のマングースの中でも、基地の集中する中部と、ヤンバルと呼ばれる森林の多い北部では、明らかに中部のマングースのほうが有害物質であるPCBの濃度が高いという結果が出ています。 環境問題を明らかにし解決に向かうには 自分の生活環境や、美しくあり続けてほしいと願う自然環境は、誰かに任せておけば守られるものではなく、多くの人がその実態を理解し、声を上げることによって守られるものです。ただ、南西諸島には、問題を顕在化させるための環境汚染研究をする研究者は多くはありません。また、沖縄には分析機器のある研究施設や人材が少ないという問題もあります。研究者には、既存の問題設定や研究方法の枠にとらわれず、社会に必要とされる真実の解明に向かっていく姿勢が求められているのです。
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国際学部 国際観光産業学科 ※2023年改組予定
教授 田代 豊 先生