30分のミニ講義を聴講しよう! 無意識コンピューティングで広がる未来

将来、コンピュータはどんどん世界に溶け込んでいくでしょう。そして人間は、コンピュータを使っていることすら、さらにコンピュータに支援されていることすら気づかなくなるでしょう。そんな未来の無意識コンピューティングについてお話しします。

受講した高校生のコメント

先生からのメッセージ

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「世の中を大きく変えたい」「人類の未来を変えたい」「イノベーションを起こしたい」と思っているなら、大阪大学はあなたにとって最適な環境になると思います。
高校生のうちから、自分の引き出しに多くの情報をインプットしておいてください。アウトプットは、インプット量に比例します。そして、取り込んだ情報の中で、いっけん関係ない分野のもの同士でも、結びつけて考える訓練をしてみてください。アイデアは、情報の組み合わせです。いろいろな情報をつなぐことで、イノベーションが生まれてくるのです。一緒に未来を作りましょう。

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夢ナビ講義も読んでみよう わかってくれるコンピュータ~無意識コンピューティングの世界~

コンピュータと人との新たな関係 これまでのコンピュータと人の関係は、パソコンなどに向かって操作をして「能動的に働きかけることで情報を得るもの」でした。その関係もスマートフォンのようにいつでも携帯して利用するデバイスやIoT技術の普及、個人の状況に合わせた情報提供サービスの一般化などで徐々に変化しています。
そして、その次にあるのが、使い手が意識しなくてもコンピュータが人の状態や行動を取得して、何を求めているか解析し、無意識に行動変容をうながす環境、すなわち「無意識コンピューティング」と呼ばれる世界です。
あなたの知らぬ間に行動を取得・解析 無意識コンピューティングの最大の特徴は、人が気づかないうちに実行されるので、老若男女を選ばないことです。では無意識下での行動取得技術とは、具体的にどのようなものでしょうか?
ポイントは、そのためのセンサーをわざわざ付けたり、カメラやマイクが「そこにある」と意識させないことです。メガネやベルト、ペンなど、なじみある道具や空間に溶け込むようなオブジェにセンサーを組み込んで、ユーザーの情報を取得します。またTwitterなどSNSへの投稿を通じて、プロフィールや人間関係、嗜好などを読み取ることも可能です。そうして集まった情報を、数理モデルを用いて解析するのです。例えば、人のうなずきや椅子に座っている時の重心の変化などの情報から、会話の状態や場の盛り上がり具合を算出することができます。
異分野との連携で行動を変える 無意識コンピューティングでは、解析結果をもとに、知らぬ間に行動変容させることをめざしています。それは、「こうしなさい」と直接提示するのではなく、人がどうしてもそう行動してしまうように仕向けるのです。そこには、社会心理学や行動経済学など異分野の研究と情報工学との連携が生かされています。自分よりも自分のことをわかっていて、見えないけれど寄り添い、気づかないうちに幸せにしてくれる。無意識コンピューティングとは、そのような未来を可能にするものなのです。

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高校生のうちから、自分の引き出しに多くの情報をインプットしておいてください。アウトプットは、インプット量に比例します。そして、取り込んだ情報の中で、いっけん関係ない分野のもの同士でも、結びつけて考える訓練をしてみてください。アイデアは、情報の組み合わせです。いろいろな情報をつなぐことで、イノベーションが生まれてくるのです。一緒に未来を作りましょう。

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大阪大学
工学部 電子情報工学科 情報システム工学コース
准教授 伊藤 雄一 先生