聖徳大学 音楽学部音楽学科 教授 北川 森央 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!音楽ほど人を育てるものはない
人生に必要不可欠なもの、音楽。その受け手から、発信する側になる勉強をするのが、音楽学部です。音楽を本格的に勉強することで、人生、そして社会のさまざまな領域で生き抜く力が身につきます。演奏に関する実際の学びがどのようなものか見ていきましょう。
この学問は社会・人をどのように変えますか?
なぜこの学問を究めたいと思ったのですか?
この学問に夢中だと感じる瞬間はどんな時ですか?
音楽ほど人を育てるものはない
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう音楽を通して学ぶ、人類の英知と体験の結晶
音楽の演奏は究極の「アクティブ・ラーニング」音楽で心が癒やされたり、勇気をもらったり、人は音楽と共に人生を歩みます。音楽には大きな力があることは誰もが認めるところでしょう。「聴く」という受け手の立場から、「発信する」側になって学ぶのが音楽学科です。 大学で音楽を学ぶ人は、演奏家や音楽の指導者をめざすとイメージされがちですが、実はそうとは限りません。音楽の経験を生かし、社会の幅広い分野の企業、公務員として働いている人も多くいます。長い歴史の中でずっと演奏され続けてきたクラシックの楽曲は、人類のあらゆる英知と体験の結晶で、その演奏を学ぶというのは、いわば究極の「アクティブ・ラーニング」なのです。クラシック音楽から「多様性」を学ぶクラシック音楽の魅力を一言で表すと「多様性」です。クラシック音楽といっても作曲された時代はさまざまで、数百年にわたる歴史があります。また地域やジャンル、作曲家ごとの個性も違います。さらに同じ楽譜でも演奏家によって全く違う解釈が生まれるため、演奏の多様性もあるのです。演奏家の気持ちのありようで、毎回、違うように弾き分けられるという意味でも、音楽は実に自由で、多様な芸術と言えます。演奏とは、演奏家の人となりそのものから生み出されるものなのです。膨大な情報量を瞬時に処理する演奏の力演奏表現とは楽譜通り、正確に楽器を弾き、歌うことがすべてではありません。楽譜から作曲家の想いをくみ取ったり、共演者や指揮者と協調したり、場の空気を読んで、一番ふさわしい形で表現する能力が求められます。演奏は「生き物」ですから、その瞬間、瞬間で演奏家に求められる情報量は、一説には離着陸時のパイロットと同じぐらい膨大であるとも言われています。緊張感のある状態で演奏を披露するわけですから、気持ちのコントロールも必要です。つまり音楽ほど人を育てるものはなく、大学で真剣に音楽と向かい合う経験を重ねた人は、どのような世界でも活躍できる力を備えられるはずです。先生からのメッセージ
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