聖徳大学 看護学部看護学科 教授 水戸 美津子 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!看護は健康・環境・ケアをマネジメントする
看護学は、人間とはどんな存在なのかを問いながら、いかに健康を支え、そして護るのかを考え、目に見える看護という行為に移していく実践的学問です。重要な4つのkey概念(人間、健康、環境、看護)を軸に学ぶ実際の講義の展開例をもとに紹介します。
高齢者と健康の関係
これからの医療の担い手は?
看護「management」とは
看護は健康・環境・ケアをマネジメントする
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう看護師になるためだけじゃない! 社会に大きな力を与える看護学
看護は社会のさまざまな分野で求められている看護師は、病院だけで働いているというイメージがあるかもしれません。しかし、近代看護の産みの親と言われるナイチンゲールは、看護の仕事とは「生命力の消耗を最小限にするためにあらゆる環境を整えること」だと言っています。健康に関心が高まる現代社会において、看護学を学んだ人材は自治体や企業、教育機関など、多くの分野で求められています。例えば、飛行機内での急病人対応などに、看護の知識を持つ客室乗務員が重要な役割を果たすこともあるのです。またナイチンゲールは女性として初めてイギリス王立統計協会の女性会員に選ばれています。それほど看護は社会の中で大きな力を持っているのです。時代や地域に左右されない根本的な学び看護学は「人間」「健康」「環境」「看護」を主なテーマとし、時代や地域性に左右されることのない根本的な学問です。例えば、「基礎看護学」では看護の方向性や考え方を学びますが、技術演習やシミュレーショントレーニングで技術を身につけさらに病院などの現場での実習も欠かせません。これは、看護が「実践の科学」と呼ばれるからです。その上で「小児看護学」「老年看護学」「母性看護学」など専門分野での学びを深め、看護観や技術を培います。また人間が相手ですから、人の感情が読めないと適切なケアはできません。ですから多彩な文化に触れ、教養を深めることも忘れてはいけないのです。子育て、介護、商品開発……生かせる場はたくさん家族の健康を守る上でも、看護学が必要になってきます。子どもの急な病気などにも慌てず対処する、身体機能が衰えた高齢者の暮らしを支えるといったように、家庭内で役立つ看護学の知識はたくさんあります。すべての人が学ぶ必要のある学問とも考えられ、看護学で得られた知識と技術を子育て中の人に教えたり、高齢者向けの施設や商品の企画・開発に携わったり、さまざまな分野で指導的役割に就くことも期待されます。看護学は家庭の中でも、また社会にとっても大きな意義を持つ学問なのです。先生からのメッセージ
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