30分のミニ講義を聴講しよう! サッカーロボットが人間に勝つ時代が来る!

2050年にロボットのサッカーチームが、人間のワールドカップチャンピオンに勝つことを目標とした壮大なプロジェクトがあります。講義ライブでは、ロボットの知能化やこのプロジェクトへの取り組みについて、教育と研究の両面からわかりやすく紹介します。

受講した高校生のコメント

先生からのメッセージ

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私は機械学習の分野で研究をしています。機械学習というのは、コンピュータやロボットに、人間のような情報処理をさせるという研究です。
愛知県立大学では2014年度から新しく、メディア・ロボティクスコースが新設されました。メディアとロボットの両方が学べるというユニークなコースです。また毎年参加しているロボカップには、「標準プラットフォームリーグ」へ初出場し、初優勝することができました。ロボットがどうやってサッカーをするのか、どうやって研究していくのかなどに興味のある人は、ぜひ見学に来てください!

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日本で始まったロボカップの歴史 テレビなどにもよく登場する人工知能を組み込んだロボットがチームを組み、サッカーで対戦する「ロボカップ」という国際大会があります。この大会は日本の大学や研究機関が立ち上げに関わり、1997年の第1回大会は名古屋市で開催されました。現在は50カ国近くの国から、400を超える参加チームが集まっています。
大会は1年に1回開催されます。国内大会と世界大会があり、2014年の世界大会はサッカーのワールドカップと同じブラジルで開催、2050年までに、人間のワールドカップ優勝チームと戦って勝つことを目標に掲げています。
人間は見守るだけ、戦うのはロボット ロボカップには、コンピュータのシミュレーションや車輪型ロボット、ヒト型ロボットなど、5つのリーグがあります。どのリーグも人間は見守るだけで、ロボット(またはコンピュータ)自身がゲームを戦います。
ヒューマノイド(ヒト型ロボット)リーグはまだ歴史が浅く、ロボットが歩いてボールを蹴るだけで拍手が沸く段階です。逆に車輪型ロボットのリーグは歴史が古いため、技術的な進歩が見られ、非常に見応えのあるゲームができるまでに進化しました。同様にシミュレーションリーグでも、高度な戦術を組めるようになっています。
広がるロボットの可能性 自分で考え、学習と経験を積みながら行動できるロボットを「自律型ロボット」と言います。ロボカップで培われている技術は、ロボット産業全体の技術向上につながりますが、中でもサッカーという集団プレーで必要な「協調性」は、自律型ロボットが将来、人間社会でサービスや福祉などの仕事をするようになった時に不可欠なものです。
既にロボカップでは、家庭の家事を競う「アットホームリーグ」、災害救助のための「レスキューリーグ」といったサッカー以外の競技も始まっています。こういった取り組みから、ロボットは進化し、その可能性はさらに広がっていくことでしょう。

先生からのメッセージ

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私は機械学習の分野で研究をしています。機械学習というのは、コンピュータやロボットに、人間のような情報処理をさせるという研究です。
愛知県立大学では2014年度から新しく、メディア・ロボティクスコースが新設されました。メディアとロボットの両方が学べるというユニークなコースです。また毎年参加しているロボカップには、「標準プラットフォームリーグ」へ初出場し、初優勝することができました。ロボットがどうやってサッカーをするのか、どうやって研究していくのかなどに興味のある人は、ぜひ見学に来てください!

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愛知県立大学
情報科学部 情報科学科
教授 小林 邦和 先生