東北福祉大学 健康科学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻 教授 渥美 惠美 先生

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作業療法に必要な「対人スキル」とは
対象者にとって効果的な作業療法を実施するためには、対象者の今の気持ちを理解し、「もう一度頑張ってみよう!」という意欲を最大限に引き出すための、作業療法士の対人スキルが必要です。作業療法に必要な「対人スキル」とは何か? お話ししたいと思います。
先生からのメッセージ
高校時代に、あなたがやっておくべきことはたくさんあります。例えば、部活動で毎日一生懸命がんばること、学校の先生方といろいろな話題でたくさん話すこと、いろいろな趣味を持って活動すること、ピアノでも、編み物でも、将棋でも、なんでもいいので、さまざまなことを経験してください。ボランティアの経験なども良いです。また、作業療法を専攻する場合は、かなりの医学的な知識が必要となりますので、数学や物理、生物、化学などの理系科目をがんばって勉強しておいてください。最後に、ぜひ大勢の人と関わってほしいと思います。
先生がめざすSDGs
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作業療法士が持つべきコミュニケーション・スキルを磨くには?
コミュニケーション能力が欠かせない作業療法士
リハビリテーションの専門職である作業療法士の仕事は、身体や精神に障がいがある人に、洗顔や着替えなどのセルフケア、家事や勉強などの仕事、手工芸やスポーツなどのレジャーといった日常生活のさまざまな作業を使い、その作業ができるようにすることです。ですから、作業療法士は患者さんや他職種の人とコミュニケーションを取りながら仕事をすることが大切になります。ところが最近、自分では人と接するのが得意だと思っていたのに、いざ作業療法の勉強を始めてみるとうまくいかないという人が増えています。作業療法士として仕事をしていくためには、どのようにコミュニケーション・スキルを磨いていけばいいのでしょうか。
自分の性格特性を見つめる
精神障がい者の作業療法で考えてみましょう。障がいがある人の中には、人と関わることが苦手、何かをやりたい気持ちが起きないという人もいます。ですから、明るく話しかけても返事や反応がないということもあり、うまく会話ができないことも多いのです。相手に応じた話しかけが必要になるのですが、そのためにはまず、自分の長所と短所をしっかり見つめることが必要です。性格は状況によって良くも悪くもなります。例えば、「明るい」という長所は、ある場面では「うるさい」「空気が読めない」となるかもしれませんし、「ネガティブ」な性格は、物事をじっくり考えるためには長所となることもあります。自分の性格を見つめていくと、「こういうダメなところがあるけれど、こう使えば長所にもなる」と冷静に振り返り、有益な使い方を試すことができるでしょう。
何より大切なのは相手への思いやり
作業療法の授業や実習では、学生同士のグループワーク、模擬面接やその振り返りを何度も行います。そうすることで、人と接する上での自分のクセも少しずつわかってきます。それでも、コミュニケーションを取る上で何より大切なのは相手への思いやりです。そういった気持ちを患者さんは感じ取り、新たな温かい関係が始まるのです。
先生からのメッセージ
高校時代に、あなたがやっておくべきことはたくさんあります。例えば、部活動で毎日一生懸命がんばること、学校の先生方といろいろな話題でたくさん話すこと、いろいろな趣味を持って活動すること、ピアノでも、編み物でも、将棋でも、なんでもいいので、さまざまなことを経験してください。ボランティアの経験なども良いです。また、作業療法を専攻する場合は、かなりの医学的な知識が必要となりますので、数学や物理、生物、化学などの理系科目をがんばって勉強しておいてください。最後に、ぜひ大勢の人と関わってほしいと思います。
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