東北福祉大学 健康科学部 保健看護学科 教授 杉山 敏子 先生

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いろいろな「健康」を看護の視点で考える
看護は病気になった人がもとの健康にもどるように、今健康である人がもっと健康になるように、今健康な人が不健康にならないように援助するのが仕事です。健康のイメージは人それぞれ異なるので、それにあわせて違った視点から看護のあり方を考えていきます。
先生からのメッセージ
看護師という仕事は、とても魅力ある仕事です。赤ちゃんから高齢者まで、さまざまな人との出会いがあり、人がますます好きになる仕事です。また、自分の人生経験がそのまま仕事に生かされるので、経験が深くなればなるほど、患者の気持ちに寄り添った看護ができるようになります。看護を通して、人がどんな風に生まれ、どんな風に生き、そして死んでいくのかを垣間みることができるのです。自分の心を上手にコントロールしながら、患者のことを一生懸命思いやる気持ち、これが看護師にとって大切なスキルだと思います。
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看護師は患者をサポートするのが仕事
看護師は単に医師の助手ではない
「看護師」と聞いて多くの人が想像するのは、医師のそばにいて作業を支える姿でしょう。もちろん、診療の介助も仕事の一部です。しかし看護師は、単なる医師の助手ではありません。看護とは、人が生きていくために必要なケアを施すことを指します。食べる、眠る、排泄する、活動するというような、基本的な日常生活を援助し、これまでできなかったことをできるように自立を促します。このような看護ケアは、昔も今も変わりません。また、看護の対象は、病院に入院している人だけではありません。病気を持っている人が、病気を克服したり、悪化しないようにしたり、予防をすることも大切な仕事です。あらゆる年齢、立場の人を対象に援助をします。
健康へのプロセスをサポート
医師と看護師の対応では、どのような違いがあるのでしょうか。例えば、患者に対して、この人はこういう病気で、何kcalの食事制限が必要だと、医師が判断したとします。それを受けて看護師は、患者に対してどのような看護のケアを進めたらよいのかという「看護計画」を立てます。食事ひとつにしても、どんな食べ物を組み合わせて、どんな風に、どのタイミングで食べさせたらよいのかなど、治癒がよりスムーズに進むためのプロセスを具体化し、実行するのが、看護師の仕事です。また、ときには患者の心のケアをすることも必要です。
看護師に必要なスキルは「考える力と実践力」
看護師にとって一番必要なスキルは、今、患者に何をすべきなのか、考える「力」と実践する「力」です。医師に言われたことを、ただそれに従って行うだけではなく、一人ひとりの状態に合わせて援助の仕方を考え、課題を見出していくことが大切です。看護とは、人が生まれて、生活をし、死に至るまで、患者の人生の一部に関わる尊い仕事です。さまざまな人に出会うことで、多くの学びが得られ、自分も大きく成長できるのです。
先生からのメッセージ
看護師という仕事は、とても魅力ある仕事です。赤ちゃんから高齢者まで、さまざまな人との出会いがあり、人がますます好きになる仕事です。また、自分の人生経験がそのまま仕事に生かされるので、経験が深くなればなるほど、患者の気持ちに寄り添った看護ができるようになります。看護を通して、人がどんな風に生まれ、どんな風に生き、そして死んでいくのかを垣間みることができるのです。自分の心を上手にコントロールしながら、患者のことを一生懸命思いやる気持ち、これが看護師にとって大切なスキルだと思います。
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