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30分のミニ講義を聴講しよう! 電波で見る地球環境、災害、遺跡、地雷

東日本大震災の津波被災者を地中レーダーで捜索する技術があります。これは宇宙から地球を観測するリモートセンシングと同一原理で動きます。講義ライブでは、レーダー装置の開発とカンボジアでの地雷除去の経験から科学技術による社会貢献について話します。

受講した高校生のコメント

先生からのメッセージ

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東北大学東北アジア研究センターは、ロシア、モンゴル、中国、韓国、日本など、アジア東北部に位置する国々を対象とする地域研究のためのセンターです。資源環境科学研究分野では、衛星からリモートセンシング技術を利用して地下水や森林などの自然環境の測定を行うほか、地中レーダーを利用して人道的地雷検知除去活動も行います。地球環境を広く計測することに興味があれば、“環境を守るためのより高度な技術”の研究・開発を通して社会貢献の機会が広がります。
私たちの研究室には、工学部機械知能・航空工学科の学生が所属しています。

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対人地雷~戦争の忘れもの~ テレビなどでよく目にする対人地雷の多くは、直径10cm、厚さが4~5cmの平らな円筒形プラスチック容器の中に金属製の信管を組み込み、圧力がかかると爆発を起こす仕組みのものです。このような地雷は、敵の命を奪うためではなく、負傷させることを目的に作られました。1人の敵の命を奪うより、1人に重傷を負わせたほうが搬送や手当などで敵の手を多く減らすことができるからです。戦争中に無差別に仕掛けられた地雷は、争いが終わった今でも地中に潜んだままで、農民や子どもなど、戦闘とは無関係な人々が犠牲になっています。 地雷の探知~犬の手も借りたい~ 最も優れた地雷探知機は「犬」です。「地雷犬」は地雷特有のにおいに反応し、人間がそれを察知して地雷を発見します。犬と人間とのコンビネーションプレーです。それに、犬の体重程度では地雷は爆発しません。しかし、犬の体力面や訓練のコストを考えると、効率的な方法ではありません。
重機で踏みつぶし、大部分の地雷を爆発させた後、残りの部分を金属探知器で探知する方法もあります。金属探知器は、地中の釘や薬きょう、農機具などさまざまな金属に反応するので、一つ一つ手で掘り起こして確認する必要があります。探知器に反応した金属のうち、地雷は1000個に1つほどです。気の遠くなるような作業を地道に行っているのです。
電波で「形」を探知せよ! 正確で安全な探査活動のために、現在、金属探知器と地中レーダーを組み合わせたセンサーを開発しています。レーダーを用いると、電波の反射により地中の物体の形状が把握できます。金属探知器に反応した物体の形状がわかれば、それが地雷なのか別の金属なのかを掘り起こさずに判別することができるのです。また、センサーからの信号を手元のディスプレイに画像として表示することが可能なので、地雷の平面的な位置だけでなく深さも知ることができるのです。

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東北大学東北アジア研究センターは、ロシア、モンゴル、中国、韓国、日本など、アジア東北部に位置する国々を対象とする地域研究のためのセンターです。資源環境科学研究分野では、衛星からリモートセンシング技術を利用して地下水や森林などの自然環境の測定を行うほか、地中レーダーを利用して人道的地雷検知除去活動も行います。地球環境を広く計測することに興味があれば、“環境を守るためのより高度な技術”の研究・開発を通して社会貢献の機会が広がります。
私たちの研究室には、工学部機械知能・航空工学科の学生が所属しています。

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工学部 機械知能・航空工学科
教授 佐藤 源之 先生