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広島国際大学 薬学部 薬学科 笠岡 敏 准教授

クスリとカタチとキキメ

クスリとカタチとキキメ

広島国際大学 
薬学部 薬学科

笠岡 敏 准教授

30分のミニ講義を聴講しよう!ナノカプセルでがんをピンポイント攻撃!

がんの治療法の一つである放射線治療をピンポイントで行うために、目に見えない小さなナノカプセルを作り、がんに元素「ホウ素」を集めます。この後に中性子を照射することで細胞内で小さな核反応を起こさせ、がんを選択的に殺せる治療法の研究を紹介します。

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先生からのメッセージ

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物理は好きですか?  最近、公式を使って問題を解くのは得意でも、「『温度』と『熱』の違いは何?」といった、物理的な定義を問う問題には上手に答えられない、答えがわかっていてもうまく伝えられない学生が増えているようです。
公式を覚えることも大切ですが、1つひとつの事柄を理解し、それを他者にも伝えられる能力を持ってこそ、「使える学問」になります。授業の内容が理解できなかった友人などに、教えてあげる習慣を身につけると、コミュニケーション能力が高まるだけでなく、自分自身の理解もより深まります。

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夢ナビ講義も読んでみよう画期的ながん治療法のために活躍する「ナノカプセル」とは?

中性子で、がん細胞だけを「狙い撃ち」 がんの治療法の1つに「放射線療法」があります。患部の切除手術や、副作用の恐れがある化学(抗がん剤)療法と比較して、患者さんの肉体的ダメージが少ない治療法です。ただ、体外から放射線を照射するため、がんに到達するまでの部位も被曝してしまうというデメリットがあります。そこで、がん細胞だけをピンポイントで攻撃する方法として考案されたのが、ボロンと中性子を用いる「ボロン中性子捕捉療法」です。 がんの細胞内でボロンの核反応が発生 ボロンは、眼の洗浄液などに用いられるホウ酸に含まれる元素です。これに中性子を当てると、核反応を起こして「α線」という強力な放射線が発生します。中性子は水を透過するので、60~70%が水分で構成されている人体に当てても大半は通り抜けますが、がん細胞にボロンを取り込ませておけば、その細胞内だけで核反応が起きるわけです。現在、ボロンを細胞に送り込む薬剤が2種類ありますが、がん細胞だけを選んで確実にボロンを取り込ませることはできません。 必要なパーツを組み合わせた「ナノカプセル」 がん細胞に、ボロンを確実に効率的に取り込ませるために研究されているのが、細胞由来のリン脂質で作る人工細胞膜のナノカプセル「リポソーム」にボロン元素を封入した薬剤です。ボロンを入れたリポソームの周辺を、「PEG」という水溶性の高分子膜でコーティングし、さらに、がん細胞を認識する特殊なペプチドを結合させます。例えて言うと、ボロン入りリポソームのボディに、推進安定装置(PEG)を装着し、がん細胞を探すレーダー(ペプチド)を備えた「ナノカプセル」です。
これを患者さんに注射すると、がん細胞だけを選択してボロン入りリポソームが侵入し、体外から中性子を当てることで、がん細胞の内部からα線が発生してがん細胞を殺傷するわけです。中性子を照射する手段なども含め課題は残っていますが、実用化されれば画期的ながん治療法となることが期待されています。

先生からのメッセージ

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物理は好きですか?  最近、公式を使って問題を解くのは得意でも、「『温度』と『熱』の違いは何?」といった、物理的な定義を問う問題には上手に答えられない、答えがわかっていてもうまく伝えられない学生が増えているようです。
公式を覚えることも大切ですが、1つひとつの事柄を理解し、それを他者にも伝えられる能力を持ってこそ、「使える学問」になります。授業の内容が理解できなかった友人などに、教えてあげる習慣を身につけると、コミュニケーション能力が高まるだけでなく、自分自身の理解もより深まります。

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