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福岡女学院大学 人文学部 現代文化学科 田中 英資 准教授

文化遺産とはなにか?

文化遺産とはなにか?

福岡女学院大学 
人文学部 現代文化学科

田中 英資 准教授

30分のミニ講義を聴講しよう!「文化遺産」とは何か?

世界遺産登録やIS(通称イスラム国)による文化遺産の破壊など、最近「文化遺産」に関するニュースをよく耳にします。この講義ライブでは、過去から受け継がれ、今後も守られるべき文化遺産に注目することで、どんなことが見えてくるのかを考えます。

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先生からのメッセージ

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私は「文化人類学」の立場から、トルコにおける文化遺産をめぐる問題について研究を続けてきました。文化人類学とは、主に異文化の社会に出かけて現地の人々と生活を共にしてフィールドワークをしながら、その人たちが何を考えているかを研究する学問分野です。
私の場合は、現地の人たちが過去のことや歴史のことをどう考えているかということから文化遺産について研究するようになりました。進む道はさまざまだと思いますが、自分がとことん興味を持てるものを見つけてほしいと思っています。

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夢ナビ講義も読んでみよう「文化遺産」認定の目的は、保護だけではない!

もともと文化遺産だったものはない! 2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。この登録がなければ、誰も和食が文化遺産とは考えなかったでしょう。実は、すべての文化遺産は、これと同じ過程を経ています。つまり、誰かが認めることで初めて、文化遺産になるのです。また、文化遺産としての和食の価値は、具体的な献立ではなく、「多様で新鮮な食材を生かしている」「自然の美しさや季節を表現している」といった日本料理の習慣や考え方にあります。このような評価基準は、昔はありませんでした。文化遺産の概念も時代によって変化しています。 行政、地域社会、ユネスコなどが認定 では、誰が文化遺産の価値を認めるのでしょうか。まず、国や地方自治体といった行政が挙げられます。行政以外では、地域の人々が自らの文化を文化遺産とする運動を起こす場合もあります。北米やオーストラリアの先住民族がその例です。また、よく耳にする世界遺産は、国連の下部組織であるユネスコが認めた文化遺産です。選定基準は、全人類にとって顕著な普遍的な価値があるものとされています。ただし国が申請するため、国の意向も反映します。また、当初は石造りの残りやすい建造物が中心でしたが、欧米中心だという批判を受け、評価のあり方が変わってきています。 文化遺産をめぐってさまざまな人々の思惑がある 文化遺産になることで、それを守ろうという社会意識が高まりますが、その一方で別の目的に利用される機会が増えます。例えば、国の文化遺産は、その歴史観と深く関係しています。国家は、自国の歴史を顕彰し、「国民」の象徴となる歴史的遺物を文化遺産と認める傾向が強いのです。そういうものだからこそ、旧ユーゴスラビア内戦のように、戦争下では対立する国・民族の文化遺産の意図的な破壊が頻発します。
また、観光事業の促進に文化遺産が利用されることもあります。しかし、集客が第一になり、文化遺産の本来の目的が忘れられてしまうこともあります。文化遺産の意味や価値を見極めることが大切なのです。

先生からのメッセージ

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私は「文化人類学」の立場から、トルコにおける文化遺産をめぐる問題について研究を続けてきました。文化人類学とは、主に異文化の社会に出かけて現地の人々と生活を共にしてフィールドワークをしながら、その人たちが何を考えているかを研究する学問分野です。
私の場合は、現地の人たちが過去のことや歴史のことをどう考えているかということから文化遺産について研究するようになりました。進む道はさまざまだと思いますが、自分がとことん興味を持てるものを見つけてほしいと思っています。

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