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九州産業大学 地域共創学部 観光学科 ※2018年4月開設 平山 昇 准教授

「つながり」を見つける面白さ

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九州産業大学 
地域共創学部 観光学科 ※2018年4月開設

平山 昇 准教授

30分のミニ講義を聴講しよう!「初詣」は鉄道が生んだ新しいスタイル!?

「初詣」は、古くからの伝統行事だと思っているかもしれませんが、その歴史を掘り起こしてみると、意外な事実が明らかになります! 鉄道の誕生によって「初詣」という江戸時代とは異なる新しいスタイルの参詣行事が誕生した歴史的経緯について解き明かします。

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先生からのメッセージ

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私の専門は「歴史学」です。教科書に載っていることを暗記することが歴史ではありません。教科書には、人類の広くて深い歴史のごくわずかしか載っていません。我々の身の回りには、まだ解き明かされていない、あるいは、あなたがまだ知らない興味深い歴史がたくさん潜んでいるのです。ぜひ、歴史学の奥深さ、面白さを味わってほしいと思っています。

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夢ナビ講義も読んでみよう初詣は「伝統」ではない!? では、どのようにして誕生したのだろう?

今のような「初詣」は江戸時代にはなかった! 「初詣」というと日本の伝統的な行事と考えている人が多いでしょう。しかし、正月三が日にどこかの神社・寺院に参拝するという行事は、実は明治時代の中頃から始まったものです。江戸時代にも、正月に社寺に参拝する「恵方(えほう)参り」という行事はありましたが、これは居住地と年によって縁起のよい方角が決まる恵方に基づくもので、毎年参拝すべき場所が厳格に決まっていました。また、参拝の日取りについても、例えば、成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)では、年末28日が縁起がよいとされ、必ずしも正月三が日だけが参拝すべき日ではなかったのです。 乗車率の下がる冬に乗客を増やそうとした鉄道会社 恵方参りの風習を初詣に変えたのは、実は鉄道会社です。明治時代の庶民は、お盆や正月くらいはのんびり旅行したいという思いがありました。特に都会は近代化の影響で工場が増え人口が集中していたので、自然豊かな郊外に行きたいという欲求が高まっていました。一方で、明治時代になって敷設された鉄道は、今のような快適な冷暖房設備がなかったため、暑い夏と寒い冬に乗車率が下がるという問題を抱えていました。
そこで、鉄道会社は恵方参りを利用して正月に集客しようと考えたのです。ただ、恵方の方角は毎年変わるため、恵方参りでは毎年集客するわけにはいきません。そこで、恵方参り以外の年は、「初詣」という言葉を使って、場所を限定せずに、「正月にお参りしよう」というキャンペーンを張ったのです。これが大当たりして、いつの間にか初詣のほうが正月の行事として定着しました。
近代化で伝統的な風習がなくなるわけではない 日本は明治時代に近代化が進展しました。近代化というと、産業が振興して教育が充実することで、伝統的な風習は消えていくと考える人が多いかもしれません。しかし、これは必ずしも正しいわけではありません。初詣のように、中身は多少変わったとはいえ、古い風習がマーケティングの手法によって形を変えて継続することもあるのです。

先生からのメッセージ

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私の専門は「歴史学」です。教科書に載っていることを暗記することが歴史ではありません。教科書には、人類の広くて深い歴史のごくわずかしか載っていません。我々の身の回りには、まだ解き明かされていない、あるいは、あなたがまだ知らない興味深い歴史がたくさん潜んでいるのです。ぜひ、歴史学の奥深さ、面白さを味わってほしいと思っています。

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