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東北文化学園大学 総合政策学部 総合政策学科 永澤 雄治 教授

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東北文化学園大学 
総合政策学部 総合政策学科

永澤 雄治 教授

30分のミニ講義を聴講しよう!戦争のない世界は可能か?

相次ぐテロ事件、泥沼化するシリア情勢、北朝鮮のミサイル実験など、暗く不安定な側面が注目される国際社会ですが、「戦争のない世界」は決して夢物語ではありません。地域統合により不戦関係を拡大してきたEUの歩みを観察しながら、その可能性を探ります。

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先生からのメッセージ

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あなたが誕生する前の冷戦時代は、キューバ危機に象徴されるような核戦争の可能性すら視野に入れざるを得なかった時代でした。冷戦後の国際社会においても、残念ながら平和な時代とは言えない出来事が起こっています。民族問題などに起因する地域紛争が頻発し、宗教上の争いも絶えることがなく、テロに吸い込まれる若者も少なくない、混沌とした時代でもあります。国際社会の問題を、自分たちの問題としてとらえ、一緒に考えていきましょう。

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夢ナビ講義も読んでみようEU(欧州連合)は、不戦関係を浸透させ、拡大する装置

歴史は動き、変化する 第二次世界大戦後に始まった東西冷戦期は、アメリカとソ連(当時)の核開発競争により軍事的緊張が高まり、核戦争の可能性すら考えられるような状況でした。しかし1989年11月に冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊し、同年12月の米ソ首脳会談において冷戦終結が宣言されました。これは、国際政治の専門家も含め誰もが予想していなかった出来事でした。また冷戦中に誕生したEC(欧州共同体)は冷戦後、EU(欧州連合)として新たに出発し、中東欧を新加盟国として迎え、冷戦時代のヨーロッパにおける東西分断を克服しました。このようにEUに代表される地域統合は、不戦関係を浸透させ、拡大する装置として機能します。 東西欧州貿易は、冷戦以前、冷戦期も継続していた 冷戦初期から東西欧州貿易は行われており、冷戦末期にはECと中欧・東欧の通商関係は確立されていました。冷戦期のこの東西欧州貿易こそが、冷戦後のEU東方拡大の土台となり、その後のヨーロッパの政治経済に大きな影響を与えることになったのです。これは、東西分断という特殊な政治的環境においても、経済交流が成り立っていたからこそだと言えるでしょう。 経済関係が、外交も左右する もしも日本が他国と外交上の問題で緊張状態に陥ったとしても、経済において緊密な関係にあるのであれば、軍事的に大きな火種になることはないでしょう。それが「経済の力」です。お互いの政府に武力行使を決定させない、大きな要因になり得るのです。ヨーロッパは統合が進み、拡大するEUにおいて離脱する国は想定できませんでしたが、イギリスがEU離脱を正式に表明しました。現在では、EUの崩壊を主張する論者も現れています。しかし短期的視点だけで歴史の流れをとらえてはいけません。人類は、ベルリンの壁崩壊を通じて、歴史がダイナミックに変化することを学びました。100年単位の長期的視点に立てば、世界はいずれ一つに連邦化され、戦争のない時代がやってくることが展望できるかもしれません。

先生からのメッセージ

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あなたが誕生する前の冷戦時代は、キューバ危機に象徴されるような核戦争の可能性すら視野に入れざるを得なかった時代でした。冷戦後の国際社会においても、残念ながら平和な時代とは言えない出来事が起こっています。民族問題などに起因する地域紛争が頻発し、宗教上の争いも絶えることがなく、テロに吸い込まれる若者も少なくない、混沌とした時代でもあります。国際社会の問題を、自分たちの問題としてとらえ、一緒に考えていきましょう。

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