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立正大学 文学部 社会学科 片桐 雅隆 教授

戦後日本における人間像の変化

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立正大学 
文学部 社会学科

片桐 雅隆 教授

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30分のミニ講義を聴講しよう!戦後日本における人間像の変化

戦後日本の社会の変化を「自己像」がどう変化してきたかという観点からたどることが、今回の講義ライブのテーマです。その自己像とは、「近代的自己」「私化する自己」「心理化する自己」の3つです。

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先生からのメッセージ

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あなたは音楽やスポーツに打ち込むことで、自分らしさややりがいを見つけることがあるでしょう。「社会学」という学問にも同じことが言えます。社会学は、自分が日頃感じていることや、今生きている時代のことなどの、さまざまな経験を通して、「自分とは何か」「社会とは何か」を考える学問です。音楽やスポーツを通して自分を発見するのと同じように、社会学を通して、「自分とは何か」「今の社会はこうなっているのか」ということを発見するのです。社会学を勉強して、自分らしさや社会の中の自分を考えてください。

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夢ナビ講義も読んでみよう戦後日本における3つの「自己」から見えてくる社会のあり方

戦後70年間の4つの時代と3つの自己像の区分 社会が大きく変化する中で、個人のあり方が問われています。戦後70年間の「個人のあり方=自己」の変遷を見てみましょう。
戦後の混乱期を経て1960年代から70年代に「理想の時代」が到来しました。政治的に理想的な社会が信じられ、安保闘争などの活動も盛んでした。この時代に「理想的な自己」像が誕生しました。高度経済成長期を経て、70年代から80年代は、人々が豊かになり、「夢の時代」と呼ばれました。ここでは、公的な領域に意味を見出さず、私的な領域に生き甲斐を求める「私化する自己」が生まれました。80年代後半のバブル経済期は「虚構の時代」と呼ばれ、自己はさらに私化し、バブル経済の解体を受けて不安化しました。そして90年代以降現在までは「断片化する時代」と呼ばれ、「心理化する自己」が現象として見られます。
「心理化する自己」とは何か 90年代はグローバル化にともない所得階層が二極化し、雇用が流動化・不安定化しました。そして人々の関心は自分の内面に向き、スピリチュアルなものやセラピー的な言葉が注目されました。また人間関係においては、他者を傷つけることを恐れる傾向が顕著となりました。自分が社会に関わることで存在意義を見出していた「理想的な自己」とは違い、自分らしさに重きを置いた自己は、ある意味では健全だと言えるかもしれませんが、一方で、自己や他者への感情的な意識が高度化した自己でもあります。 オタク文化やナショナリズムも「自己」と関連が 現在の自分を中心に考える「心理化する自己」は、アメリカではネガティブにとらえられますが、日本では意外とポジティブに見られています。オタク文化が発展したのも自己の私化の成熟した形と言えます。しかし個人が分断された状態が長く続くと、人の心は大きな物語のような枠組みを取り戻したがり、ナショナリズムに走る傾向も見られます。どちらが正しいかなどの判断を急ぐのではなく、このように社会の傾向を分析するのが「社会学」の考え方なのです。

先生からのメッセージ

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あなたは音楽やスポーツに打ち込むことで、自分らしさややりがいを見つけることがあるでしょう。「社会学」という学問にも同じことが言えます。社会学は、自分が日頃感じていることや、今生きている時代のことなどの、さまざまな経験を通して、「自分とは何か」「社会とは何か」を考える学問です。音楽やスポーツを通して自分を発見するのと同じように、社会学を通して、「自分とは何か」「今の社会はこうなっているのか」ということを発見するのです。社会学を勉強して、自分らしさや社会の中の自分を考えてください。

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