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熊本大学 工学部 社会環境工学科 藤見 俊夫 准教授

行動科学に基づく防災・減災行動分析

行動科学に基づく防災・減災行動分析

熊本大学 
工学部 社会環境工学科

藤見 俊夫 准教授

30分のミニ講義を聴講しよう!行動科学に基づく防災・減災行動の促進政策

地震や洪水などの自然災害に対して、家具固定や早めの避難などの対策を実施すべきであると頭ではわかっていても、なかなか実際の行動に移すことができません。その理由を行動科学の観点から検討し、そこでの知見を踏まえた政策について説明します。

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先生からのメッセージ

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私は災害について、経済学や心理学の立場から研究しています。災害リスクマネジメントが研究テーマです。
リスクという不確実なものに対して、どのような意思決定をするかというのは難しい問題です。災害はめったに起こらないので、最善の意思決定を行うのが難しいのです。そこで、実際に失敗しがちな行動や意思決定のパターンを検証して、その中の誤りを見出しながら、よりよい意思決定を促すためには、何に注意すればよいのか、どういう工夫をすればよいのかを考える研究を行っています。

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夢ナビ講義も読んでみよう心理的傾向を防災行動につなげるアイデア

多くの人はリスクについて意思決定するのが苦手 防災を考えるときに、自然災害リスクについて住民に適切に対処してもらうことは大きな課題です。しかし、人はリスクのような不確実な現象に対して適切に意思決定することが苦手です。例えば、小さなリスクを過剰に恐れたり、自分の予想を裏付けるような情報しか信じなかったりします。そうした合理的でない心理的傾向は多くの人に共通して見られます。言いかえると、リスクに対して人々は「予想通りに不合理」な判断を行いがちです。 予想通りに不合理な行動を防災につなげる 自然災害についても、人は合理的な判断をすることは苦手です。例えば、大雨が降り続いて避難勧告が出されても避難しなかったり、すごく危険な場所に住んでいても対策を行わなかったりする人が多いことが知られています。この問題に対する正攻法として、防災教育やリスク・コミュニケーションにより、合理的な判断をしてもらえるようにお願いする方法があります。しかし、発想を逆転させて、予想通りに不合理な判断を行う心理傾向を利用し、合理的な防災行動につなげるという方法も考えられます。 家屋の耐震補強を普及させるためのアイデア そうした方法の一例を紹介しましょう。家屋の耐震補強は、住人の生命や財産を守るのに重要ですが、なかなか普及しません。そこで、小さなリスクを無くすことに対して、人は過大に評価するという心理的傾向を利用します。具体的には、家電製品の保証書のように、家屋の耐震補強にも保証書をつけるというアイデアです。耐震補強した家屋が倒壊するリスクは実際には小さいので、保証書の実際の費用は少なくてすみます。しかし、多くの人はそうした小さなリスクを過剰に恐れているので、耐震補強の保証書によりそのリスクを無くすことで、耐震補強をしてもよいという人が大きく増えます。このように、心理的な傾向を利用することで、住民の防災行動をうながす仕組みを作ると、うまくいく場合があるのです。

先生からのメッセージ

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私は災害について、経済学や心理学の立場から研究しています。災害リスクマネジメントが研究テーマです。
リスクという不確実なものに対して、どのような意思決定をするかというのは難しい問題です。災害はめったに起こらないので、最善の意思決定を行うのが難しいのです。そこで、実際に失敗しがちな行動や意思決定のパターンを検証して、その中の誤りを見出しながら、よりよい意思決定を促すためには、何に注意すればよいのか、どういう工夫をすればよいのかを考える研究を行っています。

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