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神戸大学 文学部 石井 敬子 准教授

あなたの選択を決める「文化の見えざる手」

あなたの選択を決める「文化の見えざる手」

神戸大学 
文学部

石井 敬子 准教授

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30分のミニ講義を聴講しよう!心の社会性:比較文化実験からわかること

異なる文化の人々のものの見方や感じ方にはどのような違いがあり、その違いはなぜ生まれるのでしょうか。講義ライブでは、さまざまな比較文化実験を通じて、その問いに答えていきます。また、この研究が異文化理解にどう役立つかについても紹介していきます。

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先生からのメッセージ

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「巨人の肩の上に立つ」という言葉があります。前の世代から受け継いだ知識をもととして、物事を見たり考えたりできる能力を示しています。そして、その知識を後の世代に残すこともできます。
私たちの心理学研究室では、そうした人間の根幹となる能力がどのようなメカニズムなのか、また社会に生きることが、人間の能力にどのような影響を与えるのかを調べる研究をしています。大学の学びは「知の体系」を知ろうとする好奇心、あるいは反骨心、批判的精神、探究心を養うことです。

夢ナビ講義も読んでみよう自分の行動と、気持ちにギャップが生まれる

選択は間違っていないか悩む 人間が生きていくにはいろいろな選択があります。大学進学もそのひとつです。例えば地元の大学に進み家族と一緒に暮らすか、地元ではない場所へ進学し、ひとり暮らしをするのかの選択があります。もしひとり暮らしを選んだ場合、友だちもいないし寂しいと感じ、自分の選択は間違っていたのではないか、地元の大学の方がよかったのではなかったのか、と悩んでしまうかもしれません。地元を離れて進学した行動と、後悔している気持ちのギャップが生じます。これは社会心理学では「認知的不協和」と言われる、心の中での不快感です。この時、人間は行動と態度のどちらかを変えて不協和状態をなくそうとします。一般的には自分の選択した行動を正当化して不快感を解消しようとします。 自分の選択の正しさを示そうとするアメリカ人 実験で、ある人に音楽CDのベスト10のランキングを作ってもらいます。そしてそのうちの5位と6位のCDのどちらかを差し上げますと言い、選ばせます。5位と6位なのでもともとが、そんなに好きな音楽ではありません。のちに改めてベスト10を作ってもらうと、選んだ方のCDの順位は上がり、選ばなかった方の順位は下がりました。つまり自分の選択が正しかったことを示そうという心理が働いているのです。しかしこの実験はアメリカで行われたもので、日本で同じ実験をしたら結果は異なっていました。 他人の目を気にする日本人 日本人は自分の選択よりも他人の評価をとても気にする傾向にありました。そのような傾向は、ほかの人のランキングを気にしたり、CDを選ぶ時に目の前に他者の顔のポスターが置かれたりしているだけでも見られました。大学進学でも、選択した方をみんなが評価していることを知ると自分の選択は間違っていなかったと安心しますが、逆に他人が評価していないことを知るととても不安になってしまうのです。自分の選択という行動と気持ちの認知的不協和が大きくなるのです。

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「巨人の肩の上に立つ」という言葉があります。前の世代から受け継いだ知識をもととして、物事を見たり考えたりできる能力を示しています。そして、その知識を後の世代に残すこともできます。
私たちの心理学研究室では、そうした人間の根幹となる能力がどのようなメカニズムなのか、また社会に生きることが、人間の能力にどのような影響を与えるのかを調べる研究をしています。大学の学びは「知の体系」を知ろうとする好奇心、あるいは反骨心、批判的精神、探究心を養うことです。

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