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岩手医科大学 薬学部 創剤学講座 佐塚 泰之 教授

くすりがくすりであるために

くすりがくすりであるために

岩手医科大学 
薬学部 創剤学講座

佐塚 泰之 教授

30分のミニ講義を聴講しよう!くすりの形とアンチドーピング

錠剤や貼付剤など、くすりがその形をしているのには意味があります。なぜ、その形をしているのか特徴を説明するとともに、患部にくすりを集中的に送りこむ最先端の技術について講義します。また、アンチドーピング活動における薬剤師の役割を解説します。

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先生からのメッセージ

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あなたは何かを見たときに、「なぜ?」「どうして?」という疑問を感じていますか? 社会に出ると、問題を解く力だけでなく問題が何であるかを見つける力が必要となります。例えば病院の薬剤師さんなら、薬の使い勝手の悪さや患者さんのつらさに気づき、それをどう解決していくかということが大事です。また最先端の技術というのは、実は昔からあることや物の発展だったりします。創剤でも、高校でやっている生物や化学、物理を掘り下げていきます。高校の理科は薬学の専門に直結しているので、今のうちから身につけておいてください。

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夢ナビ講義も読んでみよう必要な時、必要な組織に必要量の薬を運ぶリポソーム製剤って?

体内での薬の動きを制御してくれるDDS 私たちの体に細菌やウイルスなどの異物が侵入してくると、白血球などがそれらを捕え、分解して体外に排出します。また、薬は服用しても代謝されて長時間体内に留めることはなかなか難しいのです。そこで現在研究されているのが、「ドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System=DDS)」という、医薬品の体内での動きを時間的、空間的に制御する仕組みです。その一つが、2006年に日本で認可された「リポソーム製剤」です。これは薬を入れるカプセルのようなものですが、大きさが細胞の約1/100ほどで100ナノメーターほどしかありません。 体内の異物監視レーダーをすり抜けるリポソーム 体内にがんなどができると、栄養を吸収するため周囲に新生血管ができるのですが、この血管は内皮が粗く小さな穴が開いています。制がん剤を入れたリポソームは、ちょうどこの穴を通り抜ける大きさなので、がんにだけ届くというわけです。ただそのまま体内に入れると、あっという間に異物として白血球などに捕まってしまうので、体内の異物監視レーダーに見つからないように、リポソームの表面には水と馴染みやすいポリエチレングリコールという成分が組み込まれています。体内に入るとリポソームの表面を水分子が取り囲み、体内のレーダーからは水が移動しているようにしか見えなくなり、薬を効かせたい患部に届きやすくなるのです。 有効性を高め、患者さんの負担を軽くするために 患部の細胞にだけ届いて効果を発揮し、白血球や肝臓に捕まらず長時間体内に留まるリポソームは、制がん剤のように正常な細胞まで壊してしまう副作用の強い薬や、一日に何度も服用しなくてはならない薬などに使えば、より有効性が高まり、患者さんの負担も軽くなります。現在は、エイズの症状であるカポジ肉腫や再発卵巣がんに対する薬と真菌症治療薬の2つしか認可されていませんが、今後さらに研究が進んで、さまざまな薬を運んでくれるようになるでしょう。

先生からのメッセージ

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あなたは何かを見たときに、「なぜ?」「どうして?」という疑問を感じていますか? 社会に出ると、問題を解く力だけでなく問題が何であるかを見つける力が必要となります。例えば病院の薬剤師さんなら、薬の使い勝手の悪さや患者さんのつらさに気づき、それをどう解決していくかということが大事です。また最先端の技術というのは、実は昔からあることや物の発展だったりします。創剤でも、高校でやっている生物や化学、物理を掘り下げていきます。高校の理科は薬学の専門に直結しているので、今のうちから身につけておいてください。

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